岸田首相の世襲政治家としての駄目さを多角的に解明

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たまたま、私の寄稿した 『「岸田総理、そんなに息子がかわいければ、次回総選挙で引退なさい:NEWSポストセブン』『後見役の安倍氏がいなくなったら何もできない」岸田首相が”冴えない政治”を続ける根本原因~自分の意見を言わないことが唯一の長所だったが…:President Online』『八幡先生に訊く!日本の官僚とは何なのか!?八幡氏と論じた日本の官僚論:松田政策研究所チャンネル』が同時期に公開されたので、詳しくはそれぞれの記事や動画をご覧いただきたいが、さわりを紹介したい。

「岸田総理、そんなに息子がかわいければ、次回総選挙で引退なさい:NEWSポストセブン

安倍元総理の暗殺事件への怒りと同情を参議院選挙の勝利に結びつけた岸田政権だが、旧統一教会や国葬の処理で躓いたあと凋落を続ける。とくに、岸田首相自身への攻撃が始まるきっかけになったのは、10月4日に長男で公設秘書の翔太郎氏を首相秘書官としたことだ。

「岸田総理、そんなに息子がかわいければ、次回総選挙で引退なさい」(評論家・八幡和郎)(NEWSポストセブン) – Yahoo!ニュース
 69日間にわたる臨時国会が閉会されるのと前後して、ただでさえ不安定だった岸田文雄首相の足元がガタガタになっている。岸田首相が、自ら打ち出した「防衛増税」について「国民が自らの責任として重みを背負う

「日本の政治「解体新書」:世襲・反日・宗教・利権、与野党のアキレス腱」(小学館新書)では、世襲代議士の盤踞がいかに自民党をダメにしているかを論じている。

岸田首相は外相を五年間もつとめてもびくともしなかったほど身体は頑健だから長寿間違いない。ならば、小泉元首相が、首相を辞めたら議員も引退して次期総選挙には立候補せず、進次郎氏に議席を譲ったのにならって、翔太郎氏に議席を引き継がせたらいい。

小泉進次郎はこの奇策のおかげであっという間に総理候補と言われるようになった。まして、元総理秘書官の肩書きと経験があれば、出発点において進次郎氏より有利な立場になる。

また、後半では、岸田・宮沢ファミリーへの甘さが政権基盤を蝕んでいるか、総理秘書官とはなんであるかなどから弱体官邸の強化の必要性などを論じている。

「後見役の安倍氏がいなくなったら何もできない」岸田首相が”冴えない政治”を続ける根本原因~自分の意見を言わないことが唯一の長所だったが…:President Online

岸田文雄首相がなぜ急にダメになったかといえば、安倍晋三元首相が暗殺されて後見が得られなくなくなったからだ。岸田氏が首相として適任だったのは、安倍さんの後見が前提で、安倍抜きの岸田首相は想定外だということを解説しています。

「後見役の安倍氏がいなくなったら何もできない」岸田首相が”冴えない政治”を続ける根本原因 「自分の意見を言わないこと」が唯一の長所だったが…
なぜ岸田政権の支持率は低迷しているのか。評論家の八幡和郎さんは「後見役の安倍晋三氏がいなくなったことが一番の原因だ。頭脳明晰で官僚の評判もよいが、結局は世襲政治家なので難局を突破する力がない」という――。

少なくとも七年半に及ぶ安倍長期政権の後半において、安倍氏は岸田氏を後継者候補ナンバーワンと想定していたし、私もそれがいいと思った。

安倍外交を大過なく引き継ぎながらも、国民の飽きを防ぐためには経済社会政策では、少しリベラルな基本ポジションに軸足を移したほうがよいように見えた。また、いい加減に決着をつけねばならない憲法改正にしても、「戦後レジームの克服」などと高飛車な安倍氏の姿勢よりも、「実態と合わないから」という岸田氏のソフトムードの方が国民投票で負けるリスクが小さい。

昨年の総裁選挙では、河野太郎新総裁を回避するためには、高市早苗氏を安倍首相が指示したのは、三つ巴にする必要があったからで、岸田氏の当選を安倍氏も想定していたはずだ。

そして、就任後の岸田首相は無難で、支持率も高かった。総選挙にも勝ったし、参議院選挙の大勝は安倍暗殺に少し上乗せされたにせよ見事な結果だった。

ところが、その後は、散々だといったことを論じ、広島県政界における宮沢・岸田ファミリーの状況、世襲政治家のどこがダメなのかといった話を展開し、最後に、それなら岸田氏はどうするべきか、次期首相は誰がいいかなどを論じています。

八幡先生に訊く!日本の官僚とは何なのか!?八幡氏と論じた日本の官僚論:松田政策研究所チャンネル

これは財務官僚で参政党代表の松田学氏との対談の動画です。以下は、松田学氏の要約とまとめです。私のいったことの詳細は動画をご覧ください。

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官僚を批判するだけでは、何も変わりません。逆に、良い人材が官界に行かなくなり、結局は国民が損するということにも。最近では若くして辞める官僚が増えています。確かに、今の官僚はかつてのような魅力ある職業ではなくなっています。

役人として大成しても、国会議員になったら年齢的に大臣ポストを一つできるかどうか。

大学同期と比べて低かった給与を退官後に取り戻そうとしても、オモテからの天下りはできない時代になりました。

行革だの規制改革だの言ってみたところで、官僚のモチベーション自体を変えなければ、官僚システムの弊害は水面下にもぐり、「改革」はモグラたたきで終わるだけ。

私はかねてから、今の官僚は、言ってみれば、みんなが事務次官を目指す仕組みの下で「偉大なるシロウト」であり、

結果として霞が関は「退官後の生活保障共同体」となってきたと指摘してきました。

だから、プロとして手に職をもたないシロウトである先輩が、退官後に、他の先進国に比べて少ない年金を補い、それなりの所得と処遇を維持できるよう現役官僚たちは自分の役所の権限や規制にしがみつく。

プロフェッショナリズムを軸に、官僚の置かれた制度的な枠組みの方を変えなければなりません。

私はそのための提案として、彼らがプロフェッショナルとして生涯にわたり、自分の分野を追求して生きていけるよう、

リボルビングドアシステムの拠点となる「インスティテュート」を提唱してきました。

参政党の政策にも盛り込んでいます。

他方で八幡和郎氏は、フランスのように事務次官制度を廃止することを提案しています。

いずれにしても、最近では東大の人気就職先が官僚ではなく外資となっている現状では、日本はますますグローバリズム勢力に身を売る国になってしまうでしょう。

官僚出身者どうしで八幡氏と官僚の現状とあるべき姿について議論いたしました。

uschools/iStock

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