チョコレートのもとであるカカオ豆。
実はこいつは豆ではなく種子にあたるらしい。
ということは果肉がある。フルーツだ。
4~5年前にカカオの果肉のスムージーを飲み、大変おいしかったので、友人を連れて再び飲みに行ってみた。
カカオの果肉「カカオパルプ」は白い
カカオの実はラグビーボールのような形をしていて、「カカオポッド」と呼ばれる。
その中に入っている白いぽこぽこしたものが「カカオパルプ」というカカオの果肉だ。
カカオ豆はこのカカオパルプの中にある。
チョコレートにするためにはこのパルプごと豆を発酵・乾燥させる。
そのカカオ豆を世界中に出荷していろんなチョコレートができあがるというわけだ。
今回はこのカカオパルプを食べる。発酵に不可欠らしい果肉だけを食べるなんてちょっと悪いことをしている気持ち。でも食べちゃう。
カカオの果肉、それは蔵前にある
カカオパルプはそれ単体で流通することはほとんどないらしく、調べたところ、だいたいがシロップやジュースに加工されていた。
冒頭で触れた通り、筆者は4~5年前にスムージーとしてカカオパルプを口にしたことがある。蔵前の「ダンデライオン・チョコレート」というお店だった。
豆からチョコレートにするまでをすべてお店で行っているめずらしいチョコレート屋さんということで有名のようである。
あのときの味を再確認しよう。蔵前に向かった。新鮮に味わってくれる人が欲しいので友人も引き連れて。
お店は2階がカフェになっていて、チョコレートドリンクやお菓子を楽しめる。店内はチョコレートの濃厚な香りが漂っている。なんて素敵な空間なんだ。
無事スムージーを注文し、カフェスペースに移動する。
まわりのお客さんを見てみるとおひとりでいらして、じっくりとチョコレートを楽しんでいる方が多かった。豊かな休日の過ごし方だ。
「トロピカルフルーツの味が全部する」
見た目は何の変哲もないただの白い飲み物だ。プロテインのよう。
数年ぶりのカカオパルプ。どきどきする。
トロピカルな味がした記憶だけはある。いざ、確認。
なんだろう。オレンジっぽいし、ライチっぽいし、マンゴーっぽい。全部のトロピカル系の味がする。やっぱりおいしい。すきだな~。
筆者の食レポにピンと来ていない友人A氏に飲んでもらう。彼は前職の同期で、かれこれ5年くらいの付き合いになる。
いつも冷静沈着で会社からの信頼も厚い、クールなナイスガイだ。あと歌がうまい。
めちゃくちゃ笑っている。こんなに笑っているA氏を見るのは初めてで狼狽してしまう。
平静さを取り戻してからも「うまこれ……」「相当うまいよ」と呟いていた。わかる、本当においしいんだもの。
このダンデライオン・チョコレート以外でも、ピューレ状のカカオパルプはネットで取り寄せができるようだ。今度はこちらのも飲んでみようと思う。
トロピカルの王様かもしれない
何度も言うがわたしが想像しうるすべての南国の果物の味が入っている。ひょっとするとカカオパルプはトロピカルフルーツ界の王様なのかもしれない。
覚えていないだけかもしれないが、以前飲んだときはオレンジっぽさを感じなかったような気もする。産地や豆によって風味が違うとかもあるのかもしれない。
読んでくださっているあなたの舌に、実際の味をダイレクトにいますぐお届けしたい。そう思うくらいにいろんなフルーツが融合した感じの面白さがある味だ。もっと広がれ!カカオパルプ!!