最下位の矢野阪神、5月反攻へ「キーマンは糸原健斗」の声 「好機でブレーキになる場面目立った」

J-CASTニュース

   開幕ダッシュに失敗し、一時は借金16までふくらんだ阪神は上昇気流に乗れるか。

   2022年4月29日から敵地・東京ドームで巨人相手に3連勝を飾るなど、5月反攻に向けて上昇気流に乗る兆しを見せている。

  • 阪神の矢野燿大監督(写真:アフロスポーツ)

    阪神の矢野燿大監督(写真:アフロスポーツ)

  • 阪神の矢野燿大監督(写真:アフロスポーツ)

5月1日の巨人戦では全5打席で出塁

   復調が待たれるのが糸原健斗だ。3月25日の開幕・ヤクルト戦に「5番・二塁」でスタメン出場し、2回に右翼の頭上を越す2点適時三塁打を放つなどマルチ安打を記録と好スタートを切ったが、その後は快音がなかなか聞かれない。4月終了時点で打率.176、0本塁打、7打点。糸原は二塁、三塁と複数のポジションを守れるが、守備範囲が広いわけではない。打撃が持ち味の選手だけに、打てなければ批判の矛先が向く。

「佐藤輝明、大山悠輔の状態が悪いわけではなく、ベテランの糸井嘉男も奮闘する中、5、6番を打つ糸原が好機でブレーキになる場面が目立った。元々波が少なく、コンスタントに結果を残してきたので本人が一番悔しかったでしょう。4月は最下位に沈んで苦しみましたが、5月反攻のキーマンになる存在だと思います」(スポーツ紙記者)

   糸原は主力として稼働してきた選手だ。プロ2年目の18年に打率.286、1本塁打、35打点をマーク。チーム唯一全143試合に出場したが、阪神の内野手でプロ入り後2年目までに全試合出場を果たしたのは2リーグ制以降で81年の岡田彰布、05年の鳥谷敬に次いで史上3人目の快挙だった。

   球団史上最速のプロ3年目で主将に就任した19年も2年連続全試合出場。チーム事情に合わせて様々な打順で起用されるが、首脳陣の要求にきっちり応える。チームが優勝争いを繰り広げた昨年も125試合出場で打率.286、2本塁打、30打点と結果を残した。

   4月は波に乗れなかったが、逆転勝利を飾った5月1日の巨人戦(東京ドーム)で6回に左前に同点適時打を放つなど4打数4安打の大暴れ。8回の4打席目も四球を選び、全5打席で出塁した。

   守護神・岩崎優が好投を続け、リーグ屈指と形容された先発陣も整いつつある。得点力を上げれば白星を重ねられる可能性があるだけに、糸原の打棒がポイントになりそうだ。(中町顕吾)

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