北海道土産と言えば「白い恋人」か「マルセイバターサンド」だ。私(中澤)が何を面白いと思うか以前に、もらう側がその2つを望んでいる。というわけで、編集部へのお土産にマルセイバターサンドを買おうと、札幌の六花亭に入ったところ、カフェが併設されているのを発見した。
六花亭にカフェなんてあったのか。しかも、オープン前から行列が。カフェのオープンは店舗オープンから1時間遅い11時なのだが、10分前になんとなく人が集まり出し行列が形成されたのである。なんでもない日でこれは凄い。気になったため、朝ごはんついでにコーヒーとしゃれこむことにした。
・価格
入口入ってすぐ右手に階段がある六花亭札幌本店。どうやら、カフェは2階にあるようで、行列ができていたのは階段の前だった。11時になり階段が開放されたため2階に上がってみると、こ洒落たレストランみたいな内装となっている。観葉植物で仕切られた空間に、余裕を持って配置されたテーブル。窓も大きいな~。
この時点で明らかにドトールとかの価格帯ではない。めちゃくちゃ高かったらどうしよう? 不安になりながらもメニュー表を開いてみたところ、コーヒーは400円とそこまで高くはなかった。良かったあ、むしろ安い。
・メニュー
スイーツを見てみたところ、アップルパイのりんごが生だったり、ストロベリーパフェにマカロンがついていたり、ちょっと変わっている。見知ったスイーツであっても「どんな味なんだろう?」と気になってしまうオリジナリティーがあるのだ。どれにしようか迷うが……
「さつまいもとりんごのモンブラン(620円)」に決めた。メニューに “オリジナルデザート” と書かれていたからだ。確かに、モンブランにさつまいもやりんごがついているのはあまり見ない。
・札幌本店限定
だが、これくらいのオリジナリティーなら他のスイーツにもある気がする。じゃあ、オリジナルデザートってどういう意味なんだろうか?
そこで店員さんに聞いたところ、モンブランは札幌本店限定のメニューなのだとか。オリジナルデザートってそういう意味か。ちなみに、毎年11月に発売されているとのことなので、六花亭札幌本店では11月のお決まりのメニューになっているようだ。
・さつまいもクリーム
食べてみたところ、その固定的な人気も頷ける味。クリームは濃厚だが、フレッシュなりんごや、さつまいもの自然な甘みのおかげで後味がくどくない。このモンブランは生きている。
ちなみに、クリームもさつまいもの模様。マロンクリームじゃなくともモンブランっていうのは知らなかったが、味わいが軽めなのはさつまいもクリームなことも関係するのかもしれない。いずれにせよ、とてもコーヒーに合うことは間違いない。
・旅の途中の腰掛に
どこか和風の優しさを感じる六花亭札幌本店のモンブラン。旅の途中のちょっとした腰掛にはちょうど良い味である。お店をあとにする頃にはすっかり回復していた。
旅行になれば予定を詰め込んでしまいがちな私。いつもこれくらいの余裕を持って旅したいものである。安穏、安穏。って、マルセイバターサンド買うの忘れたァァァアアア!
・今回紹介した店舗の情報
店名 六花亭札幌本店カフェ
住所 北海道札幌市中央区北4条西6丁目3-3
営業時間 11:00~16:30
定休日 水曜日
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.