ローンチはついに、今月。
月の南極の永久影にあるといわれている氷(水)。その存在を示す証拠こそ発見されたものの、まだ実際に確認されたことはありません。そんななか、NASAの超小型探査機「ルナフラッシュライト(Lunar Flashlight)」がついに動き出すことが決まりました。
レーザー光で暗闇を照らして水を探査
ルナフラッシュライトは、名前の通り、フラッシュライト(レーザー)の光で太陽光が届かない永久影を照らし、クレーターの底面にあるとされる水の在処を探し出します。近赤外線の波長により、月の岩石や土壌から水の痕跡が衛星に反射し、水がある位置や大きさもわかるのだとか。最も近くて月面の上およそ15kmの高さを通過することになっています。
その規模感から推進燃料が限られているため、燃料効率の良いNRHO軌道を使用するとのこと。打ち上げには空軍研究所が開発した一液式ロケットが使用されるため、輸送の安全性は高いようです。
月の水の存在が確認できたら、飲料や燃料などのリソースにもなるのでしょうか…? ルナフラッシュライトは、11月中旬にスペースXファルコン9ロケットで打ち上げられる予定。プレスリリースによれば、3カ月かけて軌道に乗るとのことです。