メタバース へは賛否両論、TikTokは高評価、景気後退への準備:ブランドエグゼクティブの見解【Glossyリサーチ】

DIGIDAY

今日、ファッションとビューティブランドのあいだでもっとも話題になっている新しいフロンティア、それはメタバースである。メタバースに関する見出しを見るかぎりでは、Web3の受け入れについて業界の意見は一致しているように思えるが、Glossyの新しい調査によると、ブランドエグゼクティブらの意見はは分かれているようだ。

今日、ファッションブランドとビューティブランドのあいだでもっとも話題になっている新しいフロンティア、それはメタバースである。メタバースに関する見出しを見るかぎりでは、Web3の受け入れについて業界の意見は一致しているように思える。

メタバースに対して分かれる意見

しかし、Glossyの新しい調査によると、ブランドエグゼクティブらのメタバースに関する意見はは分かれているようだ。2022年6月、Glossyがファッション&ラグジュアリーサミットで実施した調査で、ビューティとファッションの幹部46人に「メタバースにはマーケティングや販売の機会があると思う」という文章について尋ねた。ほぼ均等だったが、わずかに同意に傾いた回答が得られた。合計で37%がこの意見に同意または強く同意しており、合計で26%が同意しない、またはまったく同意しないと答えた。

エグゼクティブらのためらいは理解できる。NFTとメタバースは昨年話題をさらったものの、どちらにも懸念事項がある。ミーアンディーズ(MeUndies)のようにオーディエンスから厳しい批判を受けてWeb3から撤退したブランドもあり、今年のNFTの売上は昨年に比べて大幅に減少している。

TikTokに対する業界の合意は6割

回答者の間でもっと多くの合意が見られたのは、「我が社は昨年、TikTokでのプレゼンスを構築することにフォーカスした」という文章であった。「同意しない」の28%と比較して、「同意する」は65%だった。

TikTokは間違いなく重要なマーケティング手段であり、2021年末の時点で世界中で10億人を超える月間アクティブユーザーを誇っている。参考までに、最大のNFT取引プラットフォームであるオープンシー(OpenSea)で毎月アクティブに取引をしているユーザーは約25万人である。

ピースアウトスキンケア(Peace Out Skincare)のCMO兼クリエイティブディレクター、ジュニア・スコット・ペンス氏は5月のGlossy eコマースフォーラムで講演し、「Tiktokはパワフルだ」と述べた。「自分の製品を売るのに、バズに勝るものはない。15秒間のバズで、一瞬にして6カ月分が売れる」。

しかし、ブランドエグゼクティブのあいだに共通するのは、TikTokも予測不可能であるという感情だ。TikTokの投稿がバズれば、新しい消費者を大勢取り込める可能性がある。しかし、何がバズるか、何がバズらないかを判断するのは困難である。

インフレ、景気後退への対応

このリサーチでは、マーケティングの機会のほかに、今後の不況に対するブランドの準備状況も評価された。回答者の65%は過去6カ月間に価格を引き上げたと述べている。値上げは、今年の残りの期間も継続すると思われるインフレの上昇に対して一般的に企業が使う戦術である。

業界で働く人たちの63%は、会社からフルタイムの在宅勤務を許可されていると答えている。

「予期しない障害に直面したとき、我が社はタイムリーにピボットを行う」という文章には、回答者の82%(合計)が同意または強く同意している。景気後退の可能性はいっそう高まっており、そのようなタイムリーなピボット戦略は今後試されることになるだろう。(Glossyでは、6月末から7月初めにかけて、景気後退の準備に関する一連の記事でピボットについて取り上げている。)

[原文:Glossy Research: Brands are split on metaverse opportunities, but united on TikTok

DANNY PARISI(翻訳:ぬえよしこ、編集:山岸祐加子)


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