気を付けて! 鼻クソをホジると認知症のリスクが高まるって

GIZMODO

鼻毛抜くのも危ないって!

人は鼻の中がムズムズする時や異物感があるときなど、指を突っ込んでグリグリしてしまうものです。日本は花粉飛散の時期も長いので、鼻水が乾いたところをホリホリする機会も多いかと思います。

しかし、軽い気持ちで鼻をホジっていると、アルツハイマー病認知症にかかるリスクがあるというから聞き捨てなりません。

微生物が鼻から脳へ

オーストラリアのグリフィス大学では、鼻クソをホジる行動により、微生物が嗅覚神経を通り抜け脳に到達することで、これらの病にかかる可能性があると指摘しています。

動画に登場するのは、この研究を行なっているJames St John教授。

投稿の最後に「この動画を見るべき人にタグ付けしてね」という一文ありますが、された人は恥ずかしくて一生鼻クソをホジらなくなるかもしれませんね。

マウスの鼻で発覚

この研究は世界初だそうで、マウスを使った研究で分かったことは、まず肺炎クラミジアが鼻の穴から神経を通り脳に行き着くと、そこで中枢神経系へと侵入します。次にアルツハイマー病を特徴付けるアミロイドβタンパク質が脳に留まり反応を起こすことで、アルツハイマー病と認知症になるリスクが高まるんですって。

Image: Griffith UNIVERSITY

この画像はマウスの脳内を写したもので、緑色の肺炎クラミジアを囲む赤色のアミロイドβタンパク質が見て取れます。まさに病気になろうという瞬間なんですね。

現時点では、人間にもマウスと同じ神経経路があることを証明しようという段階です。

鼻毛も抜かないで

また鼻ホジりだけでなく、鼻毛を抜くのもヤバいのだそう。鼻の粘膜に損傷を与えると、脳に侵入する細菌の数が増える可能性があるのです。

反対にアルツハイマー病の初期症状は、嗅覚が失われることで兆候が分かるので、教授は「60歳から嗅覚検査をすると早期発見に繋がる」と勧めています。

これから冗談抜きに鼻クソを取り除きたいときや、マジで鼻の中が痒いときは、指ではなく綿棒を使ったほうが良いのでしょうか? 悩ましいですね。

Source: facebook, Griffith UNIVERSITY via SciTechDaily, Boing Boing