スマートウォッチの代名詞となったApple Watchよりも一足先に登場し、多くのユーザーを獲得したのが「Pebble」です。Pebbleは2016年にアクティビティトラッカーのFitbitに事業を売却したため、それ以降は新しい端末がリリースされていません。しかし、2022年になってもPebbleのスマートウォッチは利用可能となっており、2022年10月に登場したGoogleの最新スマートフォンであるPixel 7とペアリングして使うことも可能となっています。
Pebble, the OG smartwatch that may never die, updated to work with Pixel 7 | Ars Technica
https://arstechnica.com/gadgets/2022/10/pebble-a-2013-smartwatch-updated-to-work-with-2022-pixel-7/
Pebbleを買収したFitbitは、2018年半ばにPebbleのサーバーをシャットダウンしました。それ以降、有志団体のRebble Allianceが、Android端末でPebbleを利用できるようにするための専用アプリ「Pebble Android」の開発を行っています。そして、Pebble Androidの最新バージョンとなるバージョン4.4.3では、ついに64ビットに対応。これにより、64ビットアプリ専用となったPixel 7およびPixel 7 Proでも、Pebble Androidが利用可能となりました。
Rebble Allianceのリーダーであり主要コーダーでもあるキャサリン・ベリー氏が、Pebble Androidのバージョン4.4.2がリリースされてから4年後の2022年になって、ようやくバージョン4.4.3をリリースできたとツイートしています。
Do you use a Pebble with your Android device? Cool news: Pebble Android App 4.4.3 was just released! Yes, four years after 4.4.2.
It adds Pixel 7 / Pixel 7 Pro support, and improves the reliability of caller ID on recent Android. Grab the apk from https://t.co/2GVv68RaZ8
— Katharine Berry (@KatharineBerry)
Pebble Androidアプリの注目すべきポイントは、「公式のPebbleキーを使用して署名されている」という点です。また、Pebble AndroidはGoogleのアクティビティトラッカーアプリであるGoogle Fitとの統合も維持されているそうです。
ただし、Pebble AndroidはAndroidアプリ向けの公式アプリストアであるGoogle Playから入手することはできないので、Rebble Allianceの公式サイトから直接APKをダウンロードする必要があります。
Android APK Download – Rebble
https://rebble.io/apk/
Googleが2021年にFitbitを買収しており、これによりPebbleを含むFitbitのすべてのIPおよびソフトウェアはGoogleが管理しています。
ベリー氏は「最後のアップデートを提供してくれたGoogleに感謝しています」と記しており、Pebble Androidのバージョン4.4.3リリースにあたり、Googleからの協力があったことを明かしています。これについて、海外メディアのArs Technicaは「Googleが買収した製品でこのような協力を行うことはあまりありません。Googleとベリー氏の両方に連絡しており、返信があり次第記事を更新予定です」と記しています。
Rebble Allianceは2013年以降に製造されたPebbleのスマートウォッチはすべて、ハードウェアが壊れていなければ引き続き利用できるように、Pebble Androidのアップデートを行っています。「これはコミュニティがプロダクトの寿命を伸ばす驚くべき物語です」とArs Technicaは記しました。
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