民のためのタブレット。
触ってみて初めてわかる使いやすさ。痒いところにすべて手が届いてしまった成熟感。正直に言って、僕は親兄弟も含めた家族全員にこれを薦めたい。そんな欲望にウズウズしています(母親はもうiPad3台持っているけどまだ薦めたい)。
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すでに予約して到着を待っている方、おめでとうございます。そしてまだ買ってないけど、気になっている方も検討の余地ありだと思いますよ。最初は買う気がなかった僕でも魅了されるぐらいなので、個人的にもiPad第10世代は文句なしの出来。
新しいiPadがおすすめできるポイント
- サイドのTouch IDが最高。これこそ待ち望んでいた生体認証IDかも!
- 「Magic Keyboard Folio」が快適すぎる。ノンストレスキーボード!
重要なのは、この二つの便利な機能を両方享受できるのはiPad 第10世代だけだってことです。第9世代では無理なんすよ(Proもね)。だから価値があるんすよ!
Touch IDが素晴らしい
第10世代より、ホームボタンが廃止され、トップボタンがTouch IDセンサーを兼ねる仕様に変更されました。
実際に使ってみると、このタッチ認証はかなりアリだということがわかります。左右両手の指紋を認証できるので、ヨコ画面の時は、左手親指、タテ画面の時は右手の人差し指で登録しておくのが吉。タテ〜ヨコ、どちらのシチュエーションでもスムーズにロックを解除して、作業や閲覧に入れて幸せになることができます。
登録のプロセスも、「ボタン全体を包むように」など、やさしく丁寧に指示してくれるので、iPadに不慣れな人でも安心してセキュリティー万全な端末としてセットアップできます。
何より、マスクをしていても100%誤差なく認証してくれるところがやっぱりノンストレス。何より通勤時にマスクを外して会社に連絡したり、原稿書いたりなんていうリスクもない。東京郊外からの長時間通勤組の僕はこれだけで欲しくなりますよ。
「Magic Keyboard Folio」がよくできている
発表された時点で、よさそうだなコレと感じていた「Magic Keyboard Folio」。iPad本体とは別売りとなりますが、このキーボードの進化と真価は、触ってみて初めてわかるものでした。
取り外せるキーボードと、iPadを守るバックパネルはそれぞれ個別にマグネットでiPad本体に装着できるトリッキーな仕様。
しかしながらマグネットの装着力が、ノートPCのようにガッチリ一体化しつつも、バラバラに分解するのもじつに簡単という絶妙なラインに収まっており、膝の上で使ってもバラバラになるなんてこともありません。
MagSafeを2006年に発表してから、「磁力の魔術師」と言ってもいいぐらいこのマグネット装着のジャンルを開拓〜研究し続けたAppleならでは。先行者の優位性を感じずにはいられません。
会社ではもちろんフル装備、家に帰ったらキーボードを外して、バックパネルのチルトスタンドで動画を見ながら晩酌、なんて使い方も可能。そして通勤の持ち運びには、両面がかなり分厚くしっかりと保護されるので、PCバックでなくともトートバッグあたりに無造作に放り込んでOKな安心感があります。
もちろんリモートワークにも、これ以上最適なキーボードはないかもしれません。打鍵感がありながら静寂なキーボード、他のアクセサリーメーカーを圧倒する使いやすい内蔵トラックパッドがWeb会議中の強い味方に。
第10世代の特徴として、フロントカメラがWeb会議に使いやすいように、ヨコ画面時の上部に配置されています(他のiPadのフロントカメラはヨコ置きすると左配置になる)。スピーカーも左右にあるので、ほぼノートPCと変わらない使用感となります。
さらに12MP超広角カメラと相まってWeb会議アプリ使用時の強い味方となるでしょう。Magic Keyboard Folioと第10世代iPadの組み合わせは独自の魅力に溢れていますが、早くもギズモード編集部では「他のiPadでもFolioを使えるようにして欲しい!」という悲鳴が多数上がりつつある状況です。
そんな声にあえて僕も言いたいです。それは「iPad(第10世代)だけだよ!」と。
Photo: 尾田和実
Source: Apple