苦肉の策。絶滅しそうなミツバチを守るため、ミツバチを“魚”扱いにする

GIZMODO

ミツバチを法で救え!

絶滅の危機にあるミツバチ。なんとか保護しなくては、ということで、2020年にサクラメント郡上級裁判所が、カリフォルニア狩猟監視コミッションが「絶滅危惧種保護法ではミツバチのような花粉交配者を絶滅危惧種として加えられない」とした決定を変えようと、3つの環境団体が立ち上がりました。そしてついに先日、カリフォルニア州第三区高等裁判所はカリフォルニアの絶滅危惧種保護法に則って、絶滅の危機にあるミツバチを救うため、ミツバチを「魚」と同じ扱いにする法を制定。ミツバチが魚類になったというわけではなく、魚と同じ扱いをするカテゴリーに入ったことで保護が可能になったのです。

こうしてカリフォルニア州で花粉交配者を保護できる法律が定まったことで、同州内の生態系や農家の回復・復活に貢献できる最初の一歩となるでしょう。カリフォルニアの絶滅危惧種保護法は我々が絶滅危惧種を守って回復させていくための大事なツールのひとつだと考えています。

と話すのはXerces SocietyのディレクターSarina Lepsen氏。

ブルーベリーからアボガドなどいろいろな作物の媒介をしてくれているミツバチは、地球の生態系にとって大変重要な役割を担っています。ミツバチはカリフォルニア州だけでなく、世界的に数が激減しているのが現状です。今回カリフォルニア州は上手に法律を使ってミツバチを守れる道を作り上げたことはあっぱれですね。他の州や国も同じようにクリエイティブな方法でミツバチを守る一歩を踏み出してくれるといいですよね。

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