ハーブを理解していない人のためのハーブ、iHerbで買えるハーブミックス

デイリーポータルZ

料理にハーブを入れたい。なぜならその方がおしゃれだし、おいしそうな気がするから。

しかし我々、雑な暮らしの民は、実際ハーブを入れようと思うと途方に暮れることになる。世の中に「ハーブ」という物質は存在せず、たくさんのハーブ達の中から適したものを選ばなければいけないからだ。

そんな同志たちに朗報だ。なんにでも適当に入れておけばそれっぽくなるハーブがある。

アメリカから来た万能ハーブ

シンプリー・オーガニックの、オール・パーパス・シーズニング。

訳して万能調味料。大きく出た。

中身は、オニオン、ブラックペッパー、ガーリック、パセリ、セロリシード、トマトパウダー、バジル、タイム、オレガノ、セージ、コリアンダー。
少し出してみると……あ~、すごくハーブの香りがする!

感想の解像度の低さに怒らないでほしい。ここで「タイムの香りが…」「セージの風味が…」と語れる人は単体のハーブを使えばいいのだ。

「あ、ハーブの香りね!いいね!」と思った方が、この記事のターゲットである。

たとえば、目玉焼きトーストに雑にかけただけでハーブのいい香りがする
サンドウィッチに挟み込んでも死なない。しっかりハーブの風味

雑に作ったシンプルな料理でも、ひとふりで一気にリッチな感じになる。

ハーブソルトとは違う

日本のスーパーにも似たようなハーブミックスが売ってそうだが、探してみると意外に見つからない。売られているのは…

おなじみクレイジーソルト(この記事より
見慣れない奴だがいつの間にか家にいた。マジックソルト

こういったハーブソルトが多いのだ。これらは塩が入っているので、塩味がついているものに足すとしょっぱくなってしまう。

野菜を適当にコンソメで煮たポトフ。コンソメでしっかり塩味がついているので、ハーブオンリーの方がいい
前日の残りのブイヤベースをパスタにしたもの。残り物をアレンジするときも塩が入っていない方がいい。

ハーブだけを足せる。これが意外にないのだ。

アジア料理にも

ハーブというと洋風のイメージだが、タイ料理のパクチーを筆頭にアジア料理にもいろいろ入っていがちである。取り入れていきたい。

ナシゴレン

スーパーで「サンバル」というインドネシアの調味料が投げ売りされていたので、ナシゴレンをよく作っている。これもハーブを加えると…えっと…よりいい感じになる。(雑な暮らし民の味覚表現の限界) 

サンバルを流用したインドネシア風ナポリタン(矛盾)

万能調味料の名は伊達ではなく、こうして洋の東西を問わずさまざまな料理に使えるのである。

だんだんエスカレートしてきて、サッポロ一番塩ラーメンとトマトとレタスを一緒に煮込んでチーズとハーブをかけたものをお昼によく食べている。どんどん当初のおしゃれのコンテクストから離れていくが…

さらに、料理のほかに、ポテトチップスうすしおや冷凍食品のチキンナゲットなど単体の食べ物にかけても新しい味が楽しめる。

内容量59グラムとやたら大量に入っているのも、遠慮なく使えてよい。というかもう1年くらい使ってるけど全然減らない。

お買い上げはiHerbで

というわけで、雑な暮らしの民の食卓を少し豊かにするシンプリー・オーガニックのご紹介であった。

最後にこれがどこで買えるかというと、iHerbという海外通販サイトである。
アメリカの安いサプリメントが個人で買えたり、「肌が発光する」と噂の青汁がバカ売れしたり、脱毛ワックスが話題になったりとなにかとエクストリームな印象のあるサイトである。

正直、健康や美容に関する個人輸入は自己責任の世界で、大っぴらには薦めづらいところもある。しかしこのハーブなら万人におすすめできる。いま見たらちょうどセール中らしく25%OFFになっていた。

Simply Organic 万能シーズニング

……実は送料がそこそこかかるのでこれ単体をiHerbで買うのはおすすめしないが、もしサプリメントなど一緒に買う用事があればとてもおすすめ。
あとは、値段が1.5倍以上するけど、一応Amazonでも購入可能だ。

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