ダイソーの「電子レンジチップスメーカー」とは一体なんなのか

デイリーポータルZ

ポテトチップス=油で揚げた罪深いお菓子 という思い込みがある。ダイソーで売られていた「電子レンジチップスメーカー」で、本当にポテトチップスが作れるのか試してみた。

先日、百円ショップのダイソーでこんな商品を発見した。

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電子レンジチップスメーカー

カラーリングがどう見てもポップコーンのそれだが、まあ「電子レンジで○○がつくれる!」という商品は今どき珍しくもない。

しかし、パッケージをよく見てほしい。

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芋の色が悪すぎる。

こういう商品って、パッケージで「わ〜!おいしそ〜!」という気持ちにさせて買わせるものではないのか。ショックすぎて思わず買ってきてしまった。

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念のためカラーピッカーで取得した色を載せておく。これが「ダイソーのポテトチップスいろ」。

そもそもこれはポテトなのだろうか。パッケージのどこにも野菜の名前は書かれていないから、我々が知らない野菜チップスかもしれない。

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裏面の説明書き。様式美を感じるシンプルさ。

プラスチック製の容器にスライスした野菜を並べ、電子レンジで加熱するとポテトチップス的なものができるそうだ。
ポテトチップス=揚げるもの という固定観念があるが、電子レンジでポテトチップスを作るなんてことが本当にできるのだろうか。

さっそく試してみよう。

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洗って芽をくり抜いたじゃがいもをスライスして
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こんな感じで並べます。

実際やってみると当たり前のことだが、スライスの直径が均一でないため、説明書のような美しい放射状にならない。

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重さを測り、説明書に記載の時間で加熱。
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できたポテトチップスがこちら。

縮んで脱落したやつがいるが、色はきつね色でおいしそうだ。あのパッケージ本当になんだったんだ。

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粗塩とブラックペッパーを振って食べてみた。

ポテトチップスというより、野菜チップス(じゃがいも)という感じ。無印良品あたりで「油を使用せず、ヘルシーな野菜チップスに仕上げました」という説明書きで売られていそうだ。健康的なおやつとしてのありがたさ。

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うすうす感づいていたことだが、オイルや調味料を足して不健康にしていくほどうまい。

ちなみに

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これを
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こうして
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こう!

個人的にはさつまいもチップスの方が食べ飽きない味で好みだった。
「ポテトチップスメーカー」と思い込まず、「野菜チップス実験器」と考えると楽しいかもしれない。

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