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マットレスのD2Cパープル、ベンチャーキャピタルからの買収提案を検討
デジタル・ネイティブの新興企業として初めて株式公開を果たした企業のひとつに、買収合戦が勃発するかもしれない。
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ユタ州発のマットレスブランドであるパープル(Purple)は9月19日、コロシアム・キャピタル・マネジメント(Coliseum Capital Management)から未承諾の買収提案を受けていることをプレスリリースで明らかにしたと、Retail Diveが最初に報じた。
同社はそのリリースで、「パープルの取締役会は提案を慎重に検討し、パープルとパープルの全株主にとって最善と思われる行動をとる」と述べている。
パープルが2018年に逆さ合併で上場したとき、D2Cスタートアップ企業のなかでは珍しく黒字だった。しかし、この1年は厳しい年でもあった。同社は、8月の第2四半期決算発表で、純収益が前年同期比21.1%減の1億4410万ドル(約207億円)だったと発表した。
この減少の大部分は、D2C収入の減少に起因するものである。また、同社は830万ドル(約11億9000万円)の純損失を計上した。
ウェドブッシュ証券のマネージング・ディレクターであるセス・バシャム氏は、パープルは、最近の家庭用品販売の減速が痛手になっていると指摘する。「パンデミック時に多くの人がマットレスを購入したが、マットレスは数年持つ買い物であり商品である」。
12月、パープルは新CEOにロブ・デマルティーニ氏を指名した。
コロシアム・キャピタル・マネージメント社は、買収が成立した場合に何をしたいのかを明らかにしていない。プライベートエクイティ投資会社であるデュラショナル・キャピタル・マネジメント(Durational Capital Management)がキャスパー(Casper)に対して行ったように、同社がパープルを非公開化する可能性はある。
しかし、この2つのケースの違いのひとつは、コロシアム・キャピタル・マネジメントがパープルの長年の支援者であり、同社は2018年、逆さ合併の資金調達のために6500万ドル(約93億1950万円)の債券と株式投資を行った。
「コロシアムからは、かなり前からパープルに高い関心を寄せていたのは間違いない」とバシャムは語った。
ーー[原文:One DTC startup weighs a takeover bid written by ANNA HENSEL]
(翻訳・編集:戸田美子)
MR Newsレビュー
速報系ニュースを振り返る「MR Newsレビュー」。今回は9月16日(金)〜9月22日(木)にモダンリテール[日本版]のTwitterでご紹介したニュースをまとめました。
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