本当に日清食品はバカである(誉め言葉)。本ッ当に日清食品は大バカ野郎である(超誉め言葉)。本当の本ッッッ当に! 日清食品は取り返しのつかないバカの極みである(最高の誉め言葉)。
日本を……いや、世界を代表する超1流企業でありながらも “遊び心” を忘れない日清食品。その日清食品が昨年に引き続き『スーパー合体シリーズ』を発売するというではないか。この野郎、日清食品め! お前ら最高かよ!!
・第2弾
2021年の9月に発売され、大きな反響を呼んだ日清カップヌードル、スーパー合体シリーズ。“まともな企業ならやらないよね感” がヒシヒシと伝わってきた『スーパー合体シリーズ』は、ある意味で日清の真骨頂がいかんなく発揮された名企画と考えていいだろう。なお、昨年は、
シップヌードル(しお + カップヌードルしょうゆ)
シーリー(シーフード + カレー)
チーチリカーマト(チーズカレー + チリトマト)
とんそ(豚骨 + 味噌)
……の、4種類が発売された。また昨年は「定番フレーバー8種類、全28種の組み合わせの中から最も美味しい4つを厳選した」とのことだったので、今年はややグレードダウンしている……のかもしれない。それを逆手にって堂々と「二番煎じ合体」と謳っているあたりは流石である。
・二番煎じ上等
とはいえ今年も「定番フレーバー10種、全45通りの組み合わせの中から厳選した4つの商品」とのことだから、考えられた商品ではあるのだろう。昨年ドラフト1位たちは姿を消してしまっているが、ここで今年4商品をご紹介しておこう。
シープードル(シーフードヌードル + カップヌードルしょうゆ)
チーカーソ(チーズカレー + 味噌)
チリトムクン(チリトマト + トムヤムクン)
からほね(辛麺 + にんにく豚骨)
まだ発売前なので手元に商品は無いが、とりあえずそれぞれの商品を合体させれば近い味にはなるハズ。というわけで、8種類のカップヌードルを購入し『スーパー合体シリーズ2』を自作してみることにした。
・シープードル(シーフードヌードル + カップヌードルしょうゆ)
よくも悪くもまともな味。どちらのスープもさほど主張が強くないため、ポジティブに「まとまっている」とも言えるし、逆に「面白みがない」とも感じた。むしろスマホをいじりながら食べたら気付かない人がいるかもしれないほど、違和感がない。
・チーカーソ(チーズカレー + 味噌)
一口目は「優しいカレー味」といった印象で、ややパンチに欠ける……かと思いきや、食べ進むにつれてどんどん美味しくなっていった。これは味噌のコクが奥深さを演出しているものと思われ、今回の中ではピカイチ! 普段から混ぜて食べたくなるほど相性は抜群だ。
・チリトムクン(チリトマト + トムヤムクン)
普通に食べられるが、お世辞にも「美味しい!」とは言えない。なぜならトムヤムクンが圧倒的に勝ってしまっているためで、チリトマトの良さが消えていた。まずくはないが、今回は最下位候補。
・からほね(辛麺 + にんにく豚骨)
辛さもありながら甘みもあるスープで、印象としては「あまり辛くない韓国のカップ麺」といったところだろうか。そもそも唐辛子とニンニクの相性が悪いワケがないので、余裕でウマい。これもアリ。
ご覧のように、自作した「スーパー合体シリーズ2」の中では「チーカーソ」と「からほね」が好印象で「シープードル」は可も不可もなく。そして「チリトムクン」が地雷といったところであった。
・本物の味は如何に?
ただ念のため申し上げておくが、自作したスーパー合体シリーズの味と、9月12日から発売される「スーパー合体シリーズ2」の味が同じとは限らない。要するに「チリトムクン」にもワンチャンあるため、後はご自身で確かめていただくのがいいだろう。
というわけで、今年も大きな話題となりそうなスーパー合体シリーズ。日清食品は本当にバカ。良質なバカ。バカが起こすかもしれない奇跡の味を、もうしばし待たれよ。