イェールとハーバードの法科大学院が「大学ランキング」から離脱した理由

GIZMODO

ランキング社会にNOと言ったランキング常連の有名大学たち。

アメリカで最高位の御三家大学が、ランキングという制度に「疲れ切っている」、そしてランク付けの方法が信頼できないとして、毎年行なわれているUSニューズ・アンド・ワールド・リポートの大学ランキングに不参加を表明しました。

まずアメリカ国内最高峰と言われるイェール大学ハーバード大学の法科大学院がランキングには参加しないことを表明し、それに続いてカリフォルニア大学バークレーの法科大学院も不参加を表明。

各大学がランキングに不信感を抱いている

イエール大法科大学院の学長はランキングには「深刻な欠陥」があるとしています。ランキングという制度は低所得家庭の学生の進学意欲を削ぎ、また給料が低い公的機関への就職をサポートするプログラムを軽視していると非難しています。ランキングの方法自体も、すごく狭い指標によってランキング付けされているとしています。

イエールに続いて、すぐにハーバードの学長も声明を発表。現状のランキングは、幅広い社会階級の学生の入学をというハーバード大のポリシーとは合わないとしています。また試験で高得点を取ることに重きが置かれていると指摘しています。2校の声明のあとにバークレーも続いて不参加を発表しました。声明では同じく、USニューズ・アンド・ワールド・リポートのランキングは公的機関で働きたいと希望する学生への奨学金などのプログラムの妨げとなっていると指摘しています。「このランキングに参加することに意義があるかと聞かれたら、そう感じないというのが答えです」とのこと。3校とも結構強めにランキングによるネガティブな面をはっきり指摘していますね。

それでもランキングには含まれる模様

大学側はランキング入りすることで、学生を集められるので戦略を立ててランキング入りを目指していた風潮にありますし、学生が大学や大学院を調べるときの指標となっていたのは確かです。有名3校の不参加表明に対して、USニューズ・アンド・ワールド・リポートは、「大学側がデータの提供をしないという不参加表明には敬意を払いますが、ランキングには含まれることになります」とそれでも学校選びをしている学生の指標になるので、ランキングには入れると発表しています。さて、来年のランキング、どうなるのでしょう?

タイトルとURLをコピーしました