サラリーマンをしながら土日に “出張カレー店” をしている知人がいる。「カレーが好きで好きでたまらない」という彼は日々のカレー研究に余念がなく、食べ歩きだけでは飽き足らず、カレーづくりに目覚め……とうとう自分のお店を構えるまでになったという。
そんな彼に「どこのカレー屋さんが好きですか?」と尋ねると「西新宿にあるコチンニヴァースが好きです」と即答。ほほー、めちゃめちゃ気になるなコチンニヴァース……ってことで、行ってきましたコチンニヴァース!
・西新宿の穴場的名店へ
都営大江戸線「西新宿五丁目駅」のA1出口から徒歩約5分、閑静な住宅街の一角に『COCHIN NIVAS』はある。コチンとはインド南西部の沿岸にある都市の名前。ニヴァースは「小さな家」という意味らしい。まさに……という素朴な雰囲気が漂っていた。
こんな場所に知る人ぞ知る人気カレー店が……食べログの評価も3.67(2022年6月1日時点)と上々。どうやらカレー好き、とくに南インドカレー好きの間では超有名らしい。知らなかった。ってか、こういう発見があるから「聞いてよかった」と思える。
こじんまりした店内にはカウンターとテーブルが2席のみ。元々はうなぎ屋さんだったそうだ。納得。運良く空いていたテーブル席へ。
さっそく注文したのは「カラクディ チキンカレー(1300円)」と「チャパティ(400円)」。選んだ理由は、メニュー写真が美味しそうに見えたから。ちなみに平日の昼間ならランチセットもあって「エッグキーマカレー」が人気らしい。
・本場感がえげつない
10分ほどで料理はやってきた。作ったのは現地出身のインド人シェフ(めちゃめちゃ華やかな経歴の持ち主らしい)。ってか、素朴な見た目から漂うエキゾチックなスパイスの香り……本場感がハンパではない。これぞ本物と言わんばかりのオーラを放っている。
いざ食べてみると、スパイスがたっぷりで香りのインパクトが強烈。辛さはほどほど、じわ〜っと旨味が残るから次のひとくちが止まらない! 口の中でヒンディー・ダンス・ミュージックが流れ出したぞ……リズム良くカレーを口に運び続ける。これかァァ!
チャパティは、小麦全粒粉と塩のみのヘルシーで香ばしいパン。ナンよりも薄いが、そのまま食べるとほんのり塩気があってムッチリ美味しい。素朴な生地感がカレーと抜群に合うのはインドの長い歴史が証明している。てか、本場を知っていればもっと感動したんだろうな〜。
というのも、カウンターにいたお客さんが店員さんと南インド話で盛り上がっていたからだ。気軽に旅行に行けない今だからこそ、現地を感じられるお店は貴重なのだろう。定食屋のように入りやすいインド、機会があればぜひ足を運んでみてほしい。最高に美味しかった〜。
・今回ご紹介した店舗の詳細データ
名称 コチンニヴァース
住所 東京都新宿区西新宿5-9-17
時間 11:00〜14:30 / 17:30〜21:30
休日 火曜日
執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.