家庭用Bluetoothスピーカーおすすめ3選。高音質で使いやすいモデルを厳選

GIZMODO

インテリアの一部としても。

なにげない日常の流れがちょっと変わるというか、音質にこだわると馴染みの曲が新鮮に聞こえる感じがして楽しいですよね。おうちで上質な音楽を楽しむならもっぱら、卓上で使えるサイズ感のBluetoothスピーカーが便利です。

今回は、数ある製品のなかで価格、デザイン、さらにはワイヤレスであるがゆえ接続のしやすさなどから厳選。さらにブラインドテストを実施して、音質や使い勝手をガチ検証した結果をWirecutterがシェアしています。


Klipsch The One IIはボーカルの音質に関していえば、今回調査した製品のなかでもっともクリアでナチュラルだと好評でした。低音もしっかり効いています。

Bluetooth接続はシンプル。電源や音量調節など操作ボタンは最小限で、スッキリとした見た目の家電が好みの人にぴったり。ちょっぴりレトロ感があり、ボディが小さくてスタイリッシュなのであらゆるインテリアに馴染みやすいはず。

Bluetoothスピーカーおすすめ2位:Morel Högtalare

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Image: Wirecutter

見た目も音質もばっちり。ミニマルでスタイリッシュなデザイン。Bluetoothスピーカーのなかでは大きめ。フルサウンドを楽しめる。

まるで、音響エンジニアとモダン家具デザイナーがコラボして創り上げたかのようなこだわりのBluetoothスピーカーが、Morel Högtalare。大きめな6インチウーファー搭載、ハイエンドなスピーカーにあるようなツイーター2つ内蔵。R&Bからクラシック音楽まで、あらゆるジャンルの音楽に対応するような均一でナチュラルなサウンドが魅力。アプリはなし。棚に置くもよし、壁に取り付けるもよし。イケアのオープンラックKALLAX/カラックスにぴったり収まるサイズ感。1位のKlipsch The One IIと比べるとサイズも値段も2倍程度になります。

Bluetoothスピーカーおすすめ3位:Marshall Woburn II

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Image: Wirecutter

より広い空間に対応。パーティーにも最適。小さめなBluetoothスピーカーと比べると大音量、低音が強め、より高価。

古いアメ車のような洒落っ気が人気なMarshall Woburn IIは、力強い低音を出すデュアルウーファー内蔵。上部にあるボリューム、低音、トレブルコントロールは好みのサウンドに調整しやすくて便利です。1位のKlipsch The One IIと比べると高価でサイズは3倍。とはいえ広い空間やパーティーシーンで使うには最適なBluetoothスピーカー。

どんな人におすすめ?

卓上型のBluetoothスピーカーは、できるだけシンプルに自宅で高品質のオーディオを楽しむのにぴったり。特に、スピーカーを固定の場所で使う(移動したり屋外に持ち出したりしない)場合に最適だといえます。

Bluetoothはほぼすべてのスマホ、タブレット、パソコンが対応していることから、互換性を気にする必要がありません。Wi-Fiスピーカーのようにアプリをダウンロードする必要もなし。Wi-Fiネットワークへの接続が不要で、オフィスや大学の寮など、ネットワークアクセスが厳しく制限されている場所でも気兼ねなく使用できます。友達のスマホを繋げて好きな音楽を再生してもらうといった使い方もできます。

今回紹介するスピーカーはオールインワン設計です。このため、ブックシェルフスピーカーのように大きく包み込むような音は出せない一方で、絡まりやすく複雑なスピーカーケーブルや追加のコンポーネントを必要としないためシンプルで使いやすいです。

個人的には、自宅にWi-Fiワイヤレススピーカーも複数ありますが、使い勝手が良いのでBluetoothスピーカーのほうをよく使います。これまで500台以上のBluetooth機器を試してきたなかで、説明書を見なければ接続できなかったのは4、5台程度だったほどシンプルで使いやすいです。

ただ、そんなBluetoothスピーカーにも弱点があります。それは、複数の部屋では使えないこと。なかには、1つのスマホからスピーカー2台(隣の部屋など近い場所に置いたもの)で再生できるケースもありますが、それもあまり役立つとは言い切れません。たいていの場合、スピーカーがスマホから約9mの範囲内にある必要があります。

また、使用しているストリーミングサービス、スマホやタブレットがスピーカーと同じオーディオコーデックに対応していなければ、ごくわずかに音質が落ちる可能性があります。とはいえこれは、良いステレオスピーカーやヘッドホンを使っても気づかない程度の差だといえます。

Bluetoothスピーカーでは、5分の1秒程度の遅れが発生します。これにより、テレビなどで話している人の口の動きと音声にズレが生じることもあります。ただこの点は、今回紹介している製品についているようなアナログ音声入力を使えば、解消できる問題でもあります。

Bluetoothスピーカーおすすめ1位:Klipsch The One II

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Photo: Rozette Rago

Bluetoothスピーカーとして、万人におすすめできるのがKlipsch The One II。見た目も聴き心地もよく、シンプルで使いやすいです。中くらいの広さの部屋に音が行き渡るパワフルさで、声も楽器の音もクリアでナチュラルに聞こえます。数秒のうちにスマホやタブレットとBluetooth接続できるスピード感も嬉しいポイント。Klipsch larger The Three IIと同様、ほかのBluetoothスピーカーと比べてもかなりスタイリッシュです。

ブラインドテストでは、参加者全員から好評。「声は1番クリアに聞こえるし、低音はハッキリとパンチが効いている」、「音がはっきりバランスが取れている」などの意見のほか、「全体的に音質は良いけれど、もう少し低音が強いほうが好み」という声もありました。これに関しては、専用アプリはないものの、イコライザーで調整できるようになっています。

本体のコントロールボタンは電源、音量など最小限揃っていて、操作はシンプルでわかりやすいです。背面には、パソコン、テレビ、Amazon Echo Dotなどの機器が接続できる3.5mm入力端子が1つあります。

サイズは約17x32x14.7cmで、本棚やベッド脇テーブルなどに置いておくのにぴったり。Samsung Galaxy S9使用で、Bluetooth範囲は約18m。パフォーマンスは抜群で、スマホ片手に部屋じゅう動いていても問題なし。

見た目が良く、どんな部屋のインテリアにも馴染みやすいのは大きなポイント。1950年代のレトロ感は、クラシックでハンサム。

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Photo: Rozette Rago
トップパネルには、電源、音量、ソース用ボタンあり。

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Photo: Rozette Rago
背面には3.5mmアナログ入力端子が1つ。

細々としたところで若干使いづらいなと思う点があるとしたら、1つはスピーカー本体とソース機器(スマホなど)の音量調節が別々に機能すること。たとえばスピーカー本体の音量が最小になっていると、ソース機器の音量を最大にしてもスピーカー本体の音量は最大になりません。ただしこれは、スピーカー本体の音量を上げれば元に戻るので、根本的な問題ではありません。

多くのBluetoothスピーカーは、音のゆがみ対策として、機能的に最大音量を抑えてきました。Klipsch The One IIの場合、スピーカー本体とソース機器の音量を最大にすると音がゆがみ、低音が強すぎる状態になります。もちろん、音量を大きくしすぎなければ問題ありません。

Bluetoothスピーカーおすすめ2位:Morel Högtalare

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Photo: Rozette Rago

音楽好きで、インテリアにもこだわる人におすすめなのが、音響メーカーMorelHögtalare。高クオリティなブックシェルフスピーカーと同等のつくり、なめらかでナチュラルな音質が特徴。ミニマルな北欧家具のような雰囲気があり、イケアのオープンラックKALLAX/カラックスにもぴったりおさまります。

1位のKlipsch The One IIと比べると、音の鮮明さは若干劣るものの、中〜高音域のなめらかさは負けていません。

「低音がクリアで最高。カニエ・ウェストの’Love Lockdown’を流しても音がぼやけなかった」、「高温の歯擦音が気になる」という意見もあれば、「そこまで気にならない」という声もありました。

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Photo: Brent Butterworth
イケアのオープンラックKALLAX/カラックスにぴったり収まるサイズ感。

1位のKlipsch The One IIと比べて、音量は約5db大きめ。これは例えるならば、車3台分のガレージスペースを音で埋めるのにも十分な程度です。

光るボタンパネルは実物も良い感じですが、明るさを調節できないのが注意点。2台並べてペアリングすれば、ステレオサウンドも可能。3.5 mmアナログジャックは1つのみですが、背面にある充電用のUSB端子を使えばAmazon Echo Dotやスマホを繋げることもできます。RCAサブウーファーは非対応。

電源は手動/自動で選択できて、たとえば数時間後にまた使うまでスタンバイ状態にしておけるのが便利。Samsung Galaxy S9使用で、Bluetooth範囲は約18m。壁を挟んでもきちんと反応します。aptX対応。

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Photo: Rozette Rago
背面には、3.5mmアナログ入力端子が1つと、手動/自動の電源スイッチあり。

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Photo: Rozette Rago

サイズはおよそ33x33x15cmで、1位のKlipsch The One IIと比べると約2倍。おそらくベッド脇テーブルに置くには大きすぎるかもしれませんが、イケアのオープンラックKALLAX/カラックスにぴったり収まる(上に約7cm、サイドに約3mm空きがある程度)感じは快感すら覚えます。ちなみにウーファー、ツイーター、バスポートはどれも前方を向いているので、棚の中で音がこもることもなし。

Bluetoothスピーカーおすすめ3位:Marshall Woburn II

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Photo: Rozette Rago

サイズも音量ももっと大きいのが良いという人には、Marshall Woburn IIがおすすめ。洗練された音質で、使い勝手もよし。そこにあるだけでワクワクさせてくれるBluetoothスピーカーです。

1位のKlipsch The One IIと比べると、サイズは3倍以上、価格もそれなりにします。音量は約10db大きいです。これは例えるならば、ふつうの喋り声と怒鳴り声ほどの違い。また、2位のMorel Högtalareと比べると約5db大きいです。おそらく、そんなに音が出なくても良いという人の方が多数かもしれません。でも、広いスペースでも対応できるBluetoothスピーカーを持っておきたいという場合には見逃せない製品です。

音質は、低音が力強く、中音域の響きがクリア。どんなに大音量にしても低音がきっちりパンチが効いていて、声も楽器の音も鮮明です。もちろん、ふつうの音量でもかなりナチュラルに聞こえるのですが、標準設定にしていても低音は強め。

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Photo: Rozette Rago
音量、電源、ソース、 トーンコントロール用ボタン、3.5mmアナログ入力などあり。

トーンコントロールがあること以外に特別な機能はないですが、3.5 mmアナログ入力のほか、背面にもう1つRCAアナログ入力があるのでAmazon Echo Dotと繋ぐのに便利。Marshallにはスピーカー2台をペアリングできるアプリがあり、5バンドタイプのイコライザーやトーンプリセットも複数使えます。

Samsung Galaxy S9使用で、Bluetooth範囲は約27.4m。広めのスペースでも安心して使えそうです。シグナル中断後20分でスタンバイ状態になり、トップパネルにあるボタンのいずれかを押すと再び反応するようになっています。

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背面には、RCAステレオアナログ入力あり。

約30×39.6x20cmというサイズ感なので、本棚に置くのもアリ。低音がパワフルなので、小物の落下注意かもしれません。ベストは、テーブルの上か、床にそのまま置くこと。ギターアンプのような見た目で、高級感ある雰囲気に惹かれる人も多いはず。BluetoothはaptX対応。Bluetoothのみのバージョンのほか、Wi-FiとBluetooth機能があるWoburn IIもあります。

そのほかの気になるBluetoothスピーカー

Marshall Acton IIは大好評で、できればおすすめ上位に挙げたかったのですが、品薄状態で手に入りづらいかもしれないという理由でランク外に。Marshall Stanmore IIと旧モデルのMarshall Stanmoreは、Acton IIに比べるとスムーズ感に欠けて、全体的にイマイチという結論でした。

Aiwa Exos-9は大音量が出る一方、低音が軽く、ボーカルがクリアに聞こえないという意見も。イコライザーの調節は若干厄介に感じるかもしれません。

Klipsch The Three IIは、「これが1番」という意見を出した人が1名。その他大勢からは、1位のKlipsch The One IIと比べると音が小さすぎるなどの厳しい声が。

Monoprice Soundstage3もまた、好評にもかかわらず手に入りづらいかもしれないという理由でランクに入れず。リモコンがあったり、低音、トレブルコントロールなどの機能性も魅力。在庫があれば、おすすめです。

表示価格は執筆現在のものです。変更の可能性がありますので、販売ページをご確認ください。©2022 WIRECUTTER, INC. A NEW YORK TIMES COMPANY.

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