SKE48の須田亜香里さん(30)が2022年5月20日、名古屋市内のホテルでギターの弾き語りによるソロライブを開いた。JR東海の支援を受けて「『あかり』も『のぞみ』も30周年!」と題して開かれ、鉄道にちなんだ楽曲も多く披露された。須田さんは新幹線の座席の選び方の持論も展開。終盤には東海道新幹線のパーサー姿で登場し、160人のファンを沸かせていた。
ソロライブは21年11月の東京・渋谷に続いて2回目。渋谷公演は、30歳という年齢とグループ卒業との葛藤で涙を流す場面も多かった。それから半年が経った今回の名古屋公演では、ギターも上達。ギターの電池が切れるハプニングはあったものの、「未完成だからこそみんなが見守っててくれるから、自分の人生は嫌いじゃないです」と笑顔を見せていた。
「恋チュン」の頃から「新幹線にたくさん乗るようになった」
東海道新幹線に「のぞみ」が走り始めたのは1992年3月14日。須田さんは、その7か月半後の92年10月31日に生まれている。ソロライブの特設サイトに掲載されたインタビューによると、須田さんは「多いときは、東京と名古屋を1日に3往復」するほどのヘビーユーザーだ。本編では全8曲を披露。渋谷公演でも8曲だったが、そのうち6曲を入れ替え、鉄道にまつわる楽曲も多く盛り込んだ。
「自分のアイドル人生の中で、この曲のときぐらいから新幹線にたくさん乗るようになった。JR東海さんに、よりお世話になるようになった」
として紹介したのが、2曲目の「恋するフォーチュンクッキー」。13年の選抜総選挙で指原莉乃さん(29=19年卒業)が1位になったことを記念した楽曲として有名だが、須田さんは16位にランクイン。須田さんにとっては、初めてAKB48の楽曲に上位16人の「選抜メンバー」として参加した楽曲で、「ファンの皆さんに投票していただいたからこそ、楽曲の中でポジションをいただけている大切な曲」だ。7曲目には「センチメンタルトレイン」。18年の総選挙で2位にランクインして勝ち取った曲だ。
着替え時間を利用して流された動画では、どの座席を選ぶかについて持論も展開した。東海道新幹線の普通席の場合、南側から順にA~C席が並び、通路を挟んでD、E席が配置されている。E席が最も富士山を見やすい席として知られるが、A席でもわずかに見られる区間がある。須田さんが選びたい座席は「A」で、その理由を
「D、Eは、隣同士になると若干近いけど、A、B、Cで、よっぽど満員でない限り、(真ん中の)Bに入り込んでくる人は少ないと思うんですよ」
「景色面で言ったら、D、Eの方が富士山が見えるんですよ。けど、まぁ、私はたくさん見せてもらったので、私はAでいいです」
などと、Aの方がゆったりできることを説いていた。