香港発祥のスープヌードル店『譚仔三哥(タムジャイ サムゴー)』が、ブレイク待ったなし……というか、かなり流行っている。同店を手掛けているのは丸亀製麺のトリドールホールディングスで、日本逆輸入の第1号「新宿店」は行列があたり前だ。
140万通りにも及ぶ自由なカスタマイズが人気の『譚仔三哥』であるが、逆に「何を注文したらいいのかわからない」という人は多いハズ。以前の記事では「香港の人気TOP3」をお届けしたが、今回はその第2弾! 「オススメスープ × トッピング」をご紹介しよう。
・本気で流行らせに来てる
トリドールホールディングスが本気で流行らせようとしていると考えて間違いない、譚仔三哥。そもそも譚仔三哥は香港とシンガポールに80店舗以上を展開し、何と3年連続でミシュランガイドの「ビブグルマン」に輝いている超実力店である。
その譚仔三哥は日本第1号の「新宿店」を皮切りに、2022年5月中旬までに「吉祥寺店」と「恵比寿店」の3店舗をオープン予定。普段はとりあえず1店舗だけで様子見することも少なくないトリドールホールディングスとしては、異例の気合いの入り方と言えるだろう。葛西にあった餅屋、ウマかったんだけどなぁ……。
・絶対に悩むだろ……
それはどうでもイイとして、当初は記者自身「というか、何を注文すればええんや?」と非常に戸惑った。なにせ6種類のスープ、25種類のトッピング、10段階の辛さが用意されているため、スープだけでも迷う可能性は非常に高い。
で、今回は以前の記事でご紹介した「本場・香港の人気TOP3」である、
麻辣スープ(トッピング、パクチー・牛赤身 / 5小辣)950円
クリアスープ(トッピング、豚ロース・油揚げ)790円
トマトスープ(トッピング、プレミアム牛肉・白菜・きくらげ / 3小辣)1040円
……以外の3種類のスープについて、トリドールホールディングスの中の人に「オススメのトッピングと辛さ」を聞いてみたゾ。初めて譚仔三哥に行かれる方は必見だ。
・ウーラースープ(トッピング、うずらの卵・油揚げ / 3小辣)790円
ホームページによるとウーラースープとは「軽く焦がしたスパイスが引き立つ薫り高いやみつきスープ」とのことであるが、超平たく言えば “カレー風味” である。そしてこれがかなりウマい! 上でご紹介している3つのスープと比較しても、インパクトはかなり強かった。
とはいえ、かなり食べやすく、スープの旨味もしっかり付いてくる。うずらの卵は安定の味わいで、スープを吸った油揚げも複雑な旨味が最高だ。余談ではあるが譚仔三哥でトッピングに迷ったら「とりあえず油揚げ」は超アリかもしれない。
・サンラースープ(トッピング、ベビーイカ・しいたけ)870円
サンラースープは辛さの調整が不可能な商品で、デフォルトで5小辣程度の辛さになっている。日本でもお馴染みのサンラー(酸辣)であるが、譚仔三哥のそれは辛味よりも酸味がキリリと立っている印象だ。
またコリコリとした歯触りのベビーイカも香港っぽさを感じるし、旨味がギュギュっと詰まったしいたけも肉厚で激ウマ! 数あるトッピングの中でも しいたけは、コスパも含め超有能なトッピングだと覚えておくといいだろう。
・サムゴーサンラースープ(トッピング、パクチー、鶏むね肉 / 3小辣)970円
店名が付くサムゴーサンラースープは「中国酢の酸味と辛味が前面にでたやみつき必至のスープ」とのことであるが、確かに6種類の中で最もクセが強かった。ほのかな苦みというか、漢方っぽさというか……とにかく「日本では食べたことが無い味」である。
一方で「中毒性が最も高いスープ」とも言えるだろう。何をトッピングしてもサムゴーサンラースープは負けないし、全てを飲み込むほど主張が強い。異国情緒あふれる味なので、どちらかと言えば上級者向きのスープであった。
以前の記事では「意外にも後からジワジワ来る系のスープ」と申し上げたが、今回ご紹介した3つのスープに関してはインパクトも兼ね備えている。違う店に来たのかと思うほど印象が違ったが、バラエティに富んだ味が楽しめるのも譚仔三哥の魅力なのだろう。
・まずはこの2つがオススメ!
なお、記者の独断と偏見で「初めての譚仔三哥」にオススメなのは「麻辣スープ」か「ウーラースープ」である。まずはこの2つのスープを味わってから、他のスープに挑戦するとイイかもしれない。「トマトスープ」も初心者向きかな?
というわけで、近い将来多くの人が『譚仔三哥』を「タムジャイ サムゴー」と読めるくらいには流行すると思われる譚仔三哥。どれも美味しいことはもちろんのこと、また食べたくなる中毒性があるので、興味がある方はぜひチェックしていただきたい。