447円で買った防犯カメラをひっくり返したら謎の穴が! 「もしや」と思い分解してみたら…【SHEIN検証】第4回

ロケットニュース24

頭を空っぽにして中国アパレル「シーイン(SHEIN)」を眺めていたところ、見覚えのある商品が目にとまった。

商品名は『1個1LEDモニターライト形イルミネーションライト』であるが、どう見ても防犯カメラ(セキュリティカメラ)である。

もちろんカメラ機能が無い、「防犯カメラに見せるためのダミー」であることは承知しているが。

・100均の4倍以上もの価格

この手の商品、最近は100円ショップでもよく販売されており、当の私も約5年前、100円で購入した「防犯用ダミーカメラ」のレビュー記事を書いたほど。


でもこれは、100円ではなく447円。過去に比べて4倍以上もの価格をほこる高級品。さらに、あれから5年もの月日が経っている。


「こいつはきっと、何かしらの進化がある……」と思い購入……する前に、まずはレビューを見てみたところ──。


何の役にも立たないレビューに34もの「役に立つ」が付いており、一体どんな狂ったコミュニティーになっているのだここは……と思ったが、気にせずポチることにした。


そして数日後──


届いた。


手にした感じ、むかし100円ショップで購入したダミーカメラと大差ないような気もしたが、ひっくり返すと……


こ、これは……


こんな穴、昔はなかった……


これはもしや……


「音の出る穴」なのではないか?


もしかして、この「防犯用ダミーカメラ」は、5年の歳月を経て、さらに価格も4倍以上になり、なんとまさかの「ブザー音が鳴る防犯用ダミーカメラ」に進化したのではないか?


そう思い電池を入れてみると、


無音。挙動は昔と同じである。


一体どうすれば音が鳴るのか。


どんなスピーカーが入っているのか。


どんな構造になっているのか。


気になった私は、すぐさま分解してみた。


すると……



何も、なかった。


それは単なる穴だった。「スピーカーの穴」と思わせるような「単なる穴」だった。すなわち、「スピーカーの穴と思わせるためのダミーの穴」だった。


5年もの歳月をかけ、4倍以上もの価格を付け、進化したことといえば、人を欺(あざむ)くことだった。


侵入者よりも先に、購入者を欺くことだった──。


参考リンク:SHEIN『1個 1 LED モニター ライト 形 イルミネーションライト
執筆:GO羽鳥
Photo:RocketNews24
screenshot:SHEIN

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