長崎発の回転寿司「若竹丸」が福岡の寿司激戦区に殴り込み → 気になったので食べてみた正直な感想

ロケットニュース24

唐突な質問だが、みなさんは回転寿司と聞いてどこを思い浮かべるだろうか。おそらくほとんどはスシロー、はま寿司、くら寿司、かっぱ寿司といったところ。いわゆる4大回転寿司で店舗も多いからそりゃそうだ。私も “4大” がすぐに脳内変換される1人である。

しかし、先日その考えが一変。長崎県発の回転寿司に行ったところ、そんじょそこらの寿司じゃなかったから驚いたのだ。そのクオリティは、100円皿ばかりを注文する回転寿司人生に別れを告げたくなるほど激高!

・長崎県発の若竹丸

このたび訪れたお店は若竹丸という。長崎県諫早市に本店があるチェーンで、県内を中心に店舗を展開している。そして2021年12月、福岡県の太宰府市に出店したのだが、並大抵ではない気合を感じるものであった。

なにしろ近所にスシロー、はま寿司、くら寿司、さらには目と鼻の先に佐賀県発のすし大臣までひしめく「寿司ロード」への殴り込み。虎穴に入らずんば虎子を得ずとの見方もでき、県外進出へ大きな勝負に出たと見ていいだろう。たぶん。


・豊富なメニュー

はたしてどれほどのポテンシャルを持ったチェーンなのか。キレイな店内に入り、まずはメニューをチェックしてみる。タッチパネルとメニュー表が両方置いてあって、機械に慣れていない人でも頼みやすそう。

サッと目を通したところ、炙りや軍艦などは1皿税込110円からといった感じ。このあたりは他のチェーンとそう変わらない。

ただ、握りは長崎魚市・各地漁港から水揚げされた新鮮な魚を毎朝直送しているからか、ちょっと高めの値段設定だ。安い回転寿司に慣れてしまっているため1皿130〜140円くらいが高く感じるものの、よくよく考えるとそれでも安く提供されているのではないか。

さらには最近の回転寿司らしく揚げ物などのサイドメニューもたくさん。うどんやラーメンまで置いているあたり、守備範囲がハンパない。飛んできたら(注文されたら)全部捕る的な。

そして当然のようにデザートまで完備。種類の多さは他の回転寿司、いやそれ以上に揃っていると言っていいかもしれない。何なら季節限定や月限定メニューもあるし、かなり充実しているなぁという印象だ。

ひとまずそれらの中からオーソドックスなものから珍しいものまで頼んでみた。タッチパネルで注文すると他の回転寿司と同じようにテーブルまで運ばれてくるのだが、若竹丸は遊び心ある提供方法を採用していた。というのも……


新幹線っぽい乗り物に寿司が乗って出てきたかと思えば……


フェイントで「殿様のおな〜り〜」のごとく下の襖(ふすま)がシャッと開いて登場することもあったのだ! こんなの子どもじゃなくても楽しんでしまうだろッ……!!


・寿司のクオリティ

さて、上がってしまったテンションを抑えて何より大事な寿司の味をチェックしていこう。1皿100円が当たり前の時代において、どこまでのものを出しているのか。

ふむふむ、イカ(110円)はトロッとしていて


エビ(110円)はプリンッ!


シメサバ(143円)もすごいプリンッとしているな……


ていうか全体的にネタが大きく、シャリも大きめ。そして味もいいから一気に惚れ込んだ。これは寿司激戦区にあえて殴り込んできた理由が分かる……やったろうやんという気持ちをビシバシ感じるぞ! 勝算なしに出店したんじゃない!

その自信があるからか、もちろん他の寿司もクオリティが高い。イサキの握り(220円)はコリコリしていてこれまた身がプリンプリンだし、数量限定の大トロ1貫(363円)は口に入れた瞬間に溶ける。

焼サバ寿司(154円)は大根おろしとの相性がよく、もちろんネタも圧倒的な分厚さ。さらに強みは素材のサイズと良さだけでなく……


珍しい馬刺し3種盛り(231円)や……


太刀魚(143円)といった珍しい寿司を取り扱っていたのも面白い。また、印象に残ったのが「わさび」の味で、鼻をツーンとオラオラさせることなく上品。正直なところ、他チェーンと比べて値段が少しばかり高いのも納得できる内容だった。

個人的な利用方法としては、ちびっこと行って少しでも会計を安くしたいなら他チェーン、美味しいものを気軽に食べたいなら若竹丸といったところだ。余談だが、平日の開店時間前から待っている人もチラホラいたのですでに人気になっているのかもしれない。

長崎から直送ということを考えたら、九州を中身とした店舗展開になりそうな若竹丸。少しばかりレアかもしれないものの、見つけたら一度味わってみるといいだろう。きっとクオリティの高さが分かるはず!

・今回ご紹介した飲食店の詳細データ

店名 若竹丸 太宰府店
住所 福岡県太宰府市吉松3丁目20−1
時間 11:00~21:30(LO21:20)
休日 無休

参考リンク:若竹丸
執筆:原田たかし
Photo:RocketNews24.

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