リテールメディア界に君臨する巨大企業Amazon。そのまわりの様子を見たところ、大型ディスカウントストア・eコマース分野のその他大勢のリテールプレイヤーたちは、いまなお各社のメディアチャネルでブランドマーケティングの大規模な投資を得ていない状況だ。
リテールメディア界に君臨する巨大企業Amazon。そのまわりの様子を見たところ、大型ディスカウントストア・eコマース分野のその他大勢のリテールプレイヤーたちは、いまなお各社のメディアチャネルでブランドマーケティングの大規模な投資を得ていない状況だ。それはウォールマート(Walmart)やターゲット(Target)、ベストバイ(Best Buy)も同じで、イーベイ(eBay)さえ例外ではない。
2022年2月の調査ではエージェンシーやブランドの幹部59人が回答し、Amazon以外のリテーラーに使われるマーケティング予算はわずかな額にすぎないことが明らかになった。半数以上の役員が、リテールメディアに回した予算は極めて少額、もしくは、一切回していないと回答している。さらに、ベストバイにもイーベイにもまったく投資していないと回答した人は70%を上回った。
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さらに2月の調査では、エージェンシー幹部105名とブランド幹部40名に対して、マーケティングチャネルにおける信頼性のレベルを尋ねている。その結果、ブランド幹部の大半はFacebook、インスタグラム、オンラインディスプレイ広告に信頼を寄せていることが明らかになった。なお、ブランドからの信頼がもっとも低いプラットフォームはTikTokとAmazonの2社である。
一方のエージェンシーは、Google、Facebook、インスタグラムがマーケティングチャネルとして信頼できると回答しており、ブランド同様、AmazonとTikTokはまったく信頼されていないという結果が出た。
インフルエンサーに対しては、ブランドもエージェンシーも、「ほとんど信頼してない」、あるいは、「まったく信頼していない」と回答している。
[原文:Digiday+ Research: Non-Amazon retail media still not commanding significant ad budgets]
米DIGIDAY編集部(翻訳:SI Japan、編集:長田真)
Illustration by IVY LIU
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