SKE48の大場美奈さん(30)が2022年4月23日、本拠地のSKE48劇場(名古屋市中区)で卒業公演を行い、約13年間にわたるアイドル生活に事実上の終止符を打った。
大場さんは09年にAKB48に9期生として入り、13年からSKE48と兼任。14年に完全移籍した。終盤に約13分間にわたって行ったスピーチでは、元々名古屋に縁がなかった自分を受け入れてくれたSKE48のメンバーやスタッフ、ファンへの感謝を繰り返し口にした。AKB48時代は「もうどうしていいかわからないことがたくさんあった」と振り返る一方で、「私、SKE48に来てから泣いてないや」とも。移籍で「すごく楽しい第2のアイドル人生が歩めました」などと感慨深げに話した。
8位にランクインした「センチメンタルトレイン」は「とても大切な曲」
卒業項目の演目は「僕の太陽」公演。大場さんがAKB48時代に率いた「大場チーム4」(11年6月~12年10月)にとって唯一の演目で、この演目の楽曲を基本に、ダブルアンコールを含めて全14曲を披露した。
大場さんはSKE48に移籍した14年、AKB48グループの選抜総選挙で56位に選ばれた。15~17年にかけては、17~32位の「アンダーガールズ」と呼ばれる範囲にランクイン。現時点では最後の総選挙になった18年に8位に入り、初めて上位16位の「選抜メンバー」に選ばれた。この順位を反映する形で発売されたのが「センチメンタルトレイン」で、卒業公演でも「とても大切な曲」として披露された。
移籍直後には様々な受け止めがある中で、大場さんを支えたのがSKE48のメンバーだ。大場さんによると、SKE48のメンバーは、「すごく人見知りな子が多くて、あんまり他のグループ(のメンバー)にグイグイ行ける子たちは少ない」。それでもSKE48や名古屋の良さを「本当に一から細かく、たくさん」大場さんに伝えたおかげで、大場さんは「すごく楽しい第2のアイドル人生」を送ることができた。その様子はファンにも伝わり、大場さんへの支持が広がった。
「皆さんも安心して『あ、大場美奈ってSKE48で楽しもうって思ってくれてるんだ』って思ってくれたと思うんですよ」