男闘呼組、29年ぶり再始動をどう読み解く? 識者が指摘する「フォーリーブス」との違い

J-CASTニュース

   ジャニーズ事務所所属のグループ「男闘呼組」の再結成が話題を呼んでいる。グループは2022年7月16日に放送された「音楽の日 2022」(TBS系)に登場し、1993年の解散以来、29年ぶりに再始動。活動は88年のデビューから結成35周年となる2023年8月まで続けるという。

   番組にはメンバーの前田耕陽さん(53)、岡本健一さん(53)、高橋和也さん(53)、成田昭次さん(53)の4人が勢ぞろいし、3曲を披露。各メディアの報道によると、再結成のきっかけは19年に4人が再結成を決意したことで、22年10月15日と16日にはコンサートを予定しているという。

   往年の人気グループの再結成にはその復活を喜ぶ声はもちろん、「って言うか男闘呼組の影響力というかパワーはスゴいと改めて思ったよ」と、その影響力の強さを実感したするツイートもある。グループの再結成にはどのようなインパクトがあるのか。ジャニーズ事務所に詳しい江戸川大学教授の西条昇氏(マスコミ学)に聞いた。

  • 「男闘呼組」公式サイトから

    「男闘呼組」公式サイトから

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復活イベントがコンサートではなく、テレビだった点は大きい

   まず、西条氏はジャニーズ事務所所属のグループで解散かつ事務所退所後に再結成された著名な例として「フォーリーブス」が挙げられると指摘。その上で、フォーリーブスの復活の際との違いを指摘した。

「フォーリーブスは1978年に解散するも、2002年に再結成。その際の復活イベントは中野サンプラザでのコンサートでした。一方、今回再結成された男闘呼組の復活は、まず7月16日に放送された『音楽の日』で行われ、10月にコンサートを開催することや1年間という期間限定の再結成であることも発表されました。復活イベントがコンサートではなく、不特定多数が視聴できるテレビで復活のお披露目が行われたのは、ジャニーズ事務所に所属していたタレントとしては今までになかったケースと言え、フォーリーブスの再結成との違いと言えるでしょう」

   男闘呼組の復活イベントは、フォーリーブスのそれよりも華々しいものになったと言えそうだ。この点はどう理解すべきなのか。

「ジャニー喜多川さんやメリー喜多川さんが亡くなり、事務所の体制が大きく変わった後の再結成であるという、時期的な背景もあるでしょう。これらを考えると、『時が再結成を後押しした』と言えるかもしれません。今回の男闘呼組の再結成は同グループのファンはもちろん、ジャニーズでいまだ再結成がなされていない他のグループのファンにもポジティブな気持ちを抱かせたのではないでしょうか」

   また、「音楽の日」では本来であれば元SMAPの中居正広さん(49)に会うはずだった男闘呼組の4人。西条氏はSMAPとの接点についても指摘した。

「木村拓哉さんが以前から、男闘呼組のメンバーで現在はジャニーズ事務所とエージェント契約を結んでいる岡本健一さんを慕っていることは、双方のファンの皆さんがご存じの通りです。また、SMAPはそのメンバーがまだ不定だった黎明期に、男闘呼組が出演する番組に出演していたことがあります。そのため、元SMAPのメンバーとしては、『憧れの先輩』だったのではないでしょうか。『音楽の日』に中居さんは虫垂炎のため出演しませんでしたが、もし、無事に出演していたとして、男闘呼組の4人とどんなトークを繰り広げたかは気になるところではあります」

(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)

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