俳優の賀来賢人さんが2022年4月14日、報道が相次いでいる映画界のハラスメント問題についてツイッターで持論を展開した。
賀来さんは、「感情的に怒鳴ったり、殴ったりする人に、冷静な判断力が最も必要なプロデューサー、監督、という仕事がつとまるんだろうか」などと疑問を呈している。
「そんな人についていきたい人いるのかな」
映画界では3月18日、榊英雄監督の性加害報道を受けて是枝裕和氏ら6人の映画監督が、「私たちは映画監督の立場を利用したあらゆる暴力に反対します」という声明を発した。
声明に関連して、映画雑誌「キネマ旬報」は、3月下旬特別号に掲載した記事「6人の監督が語る『持続可能な映画界を目指して、の第一歩』」を4月12日から期間限定でウェブ公開している。
記事は、声明を出した監督らによる座談会の様子を伝えたもの。ハラスメントに対する意識改革の必要性などが論じられるなか、深田晃司監督が次のように伝えた。
「ハラスメントの問題を語るうえで感じるのは、共通認識を持つことの難しさ。僕はプロデューサーにはまず『怒鳴らない、殴らないスタッフにしてください』とお願いしています」
賀来さんは14日、深田監督のコメントを紹介したツイートを引用し、
「色んな状況があるとは思いますが 感情的に怒鳴ったり、殴ったりする人に、冷静な判断力が最も必要なプロデューサー、監督、という仕事がつとまるんだろうか」
と呟いた。続けて「そんな人についていきたい人いるのかな」と問いかけている。
ツイッターでは「いや。居ないですよ。いる訳ない」「Pや監督に限らず、業界全体に言えますよね」「普通にどの仕事でもやったらいけん」といった反応が広がっている。