ツイートまとめサービスTogetter(トゥギャッター)を運営しているスタッフがTwitterで注目された話題を厳選し、考察するコラムの第46回をお送りします。今回のテーマは「なぜ新社会人向けのアドバイスツイートは毎年盛り上がるのか?」です。
Togetter社が解説する「3分くらいで分かる週刊Twitterトレンド」<出張版>
Twitterではほぼ毎年、新社会人へ向けた「どんな心構えをしていればいいか」「知っておくと役立つ知識」などの投稿が3月末から4月にかけて目立つようになります。この春は「一部の職場でしか使われていないけど覚える必要がある謎の用語集」や「会社から退職を勧められた場合の対応について」など、かなり実践的な情報がツイートされ、大きく拡散しました。
<新社会人に贈る、一部の会社でしか使われてないけど一応覚えないといけない謎の用語集「えんぴつ舐め舐め」「握る」意味をまとめてみた – Togetter>
<【新社会人必見】弁護士さん「会社から退職勧奨されたらすぐ受け入れたり、安いお金をもらって退職を認めたりするのは悪手中の悪手です」 – Togetter>
2014年ごろから注目を集めるように?
こうした「新社会人向けのアドバイスツイート」はもはやTwitterの春の恒例行事と言えるほど認知されていますが、いつ頃から盛り上がるようになったのでしょうか。
Togetterで過去のまとめを確認してみると、2014年にはハッシュタグ「#新社会人へアドバイス」つきで投稿されたツイートをまとめたものが存在。「定時に帰ることに罪悪感を持ってはならない」といったまじめな内容から「大学出るまでモテなかった君はこれからもモテない」など冗談交じりのものまで、大量にツイートされていたことがわかります。
また、2015年には「入社初日や数日で辞める新入社員がいる」という話が大きな注目を集め、ネットニュースにまでなりました。その後も毎年のように、入社後すぐに辞めてしまう新人の話がTwitterに投稿されています。
<新年度早々すでに退職した新入社員が全国各地で観測される、1日で辞める人も…「新入社員退職シーズンか」「春の風物詩」 – Togetter>
このような出来事もあって、新社会人時代を思い出した先輩社会人たちが心構えやお役立ち情報をTwitterで共有する流れがさらに広まった、とも考えられます。