連邦取引委、MicrosoftによるActivision Blizzardの買収を阻止

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 米連邦取引委員会(FTC)は8日(現地時間)、Microsoftによる大手ゲームデベロッパーのActivision Blizzardの買収を阻止すると発表した。これはXboxといったゲームコンソールや、急速成長しているサブスクリプションモデル、クラウドゲームビジネスにおいて、競争相手を抑制してしまうためだという。

 実際、MicrosoftはBethesda Softwareの親会社であるZeniMaxを買収した際に、ヨーロッパの反トラスト当局にライバルのコンソールに対して自社が保持するタイトルから特別なインセンティブを得ないことを宣言しながらも、「Starfield」や「Redfall」といった排他的タイトルを独自に用意していた経緯がある。

 FTC委員長のHolly Vedova氏は、「Microsoftが主要な独立系ゲームスタジオを支配し、これを利用して、複数でダイナミックに急成長しているゲーミング市場の競争力を阻害している」とコメントした。

 Activisionは「Call of Duty」、「World of Warcraft」、「Diablo」、「Overwatch」といった人気タイトルを制作し、数百万人規模の月間アクティブユーザーを抱えている。現在はさまざまなデバイス向けにゲームを提供する戦略を採っている。

 しかし、Microsoftの買収により、この戦略が変わる可能性があるとFTCは指摘している。具体的には、価格操作、品質、ライバルのコンソールにおけるゲームサービスやプレイヤー体験の低下、コンテンツへのアクセス条件やタイミングの変更/保留といった、競争を阻害する手段と動機の両方を持つことができるようになるといった点で、買収阻止を発表するに至った。

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