(写真:アフロ)
《日本はアジアで初めて援助の手を差し伸べた》
このように謝意を表明したのは、ウクライナのゼレンスキー大統領(44)。3月23日、ロシアによる軍事侵攻を受けるウクライナ情勢について、ゼレンスキー氏は国会でオンライン演説を行った。
「ゼレンスキー大統領は、ウクライナの被害状況を訴え、引き続きロシアへの制裁を継続するよう日本へ呼びかけました。演説終了後の19時ごろには、Twitterのトレンド1位に『ゼレンスキー大統領』のワードが入るなど、日本での注目度の高さが伺えました」(全国紙記者)
そんな日本中で注目された演説を支えていた存在が。同時通訳だ。ウクライナの国家語であるウクライナ語で演説を行ったゼレンスキー氏。各メディアによると、在日ウクライナ大使館員が生中継される大統領の演説を瞬間的に日本語に訳していたとのこと。さらに、今月16日にゼレンスキー氏がアメリカ議会で演説をした際は複数の同時通訳者がいたが、今回は一人で行ったという。
見事、一人で大役を務めた大使館員。Twitterのトレンドでも大統領に続いて2位にランクインするほどこちらも注目を集めたようだ。
しかし、SNS上ではそんな同時通訳に対して“注文”をつける声も……。
《ゼレンスキー大統領の演説通訳の人がカタコト過ぎて何も内容入って来ないの可哀想過ぎ》
《ゼレンスキー大統領の演説聞いてるけど同時通訳の人が何言ってるか良くわからない…》
《同時通訳下手すぎて内容入ってこねえ 》
日本国内でウクライナ語を日本語に同時通訳できる人はかなり限られていると言われており、かなりの技術と集中力が要求される。そんな状況下で同時通訳を務めた大使館員に“注文”をつける人々を諌め、大使館員の“偉業”を賞賛する声が多数上がっている。
《同時通訳の方、歴史に残るであろうゼレンスキー閣下の演説を一生懸命伝えようとしている。頑張って。ウクライナ語と日本語を同時通訳できるあなたは貴重な存在です。完璧ではなくとも努力は伝わっています》
《ウクライナ語と日本語の同時通訳て相当難しいだろうことに加え、重要でかつこれほどまでに注目されていた上に、祖国が戦禍に巻き込まれてる状況で、緊張と涙こらえてやりきった通訳さんには敬意しかない》
《同時通訳をボロクソ言ってる人がいるけど、同時通訳ができるレベルの日ウ通訳者がどれだけいるとお思いか…》
《非難してる人には試しに日本語で誰が喋ってる横で同時に同じ内容を日本語で話してみて欲しい。絶対に無理だから。》
国会において、オンライン形式で海外要人が演説するのは今回が初めてのこと。多くの日本国民の心に届いた陰には、大使館員の奮闘があったのだーー。