わっさー
夏は家の裏側にものすごい量のどくだみが生えます。
どの雑草よりよく伸びる悪魔の草。草むしりをすると手がくさくなるし、またすぐ生えてくるのでついつい放置してしまう、夏の嫌な風物詩です。
以前ベトナムに行ったとき、レストランでハーブと称して山盛りの草が出てきました。そこには、どくだみが!
それは種類が違うせいか、どうにか生でも食べられたのですが。
日本のどこにでもあるどくだみでも、美味しく食べることはできるのでしょうか。
※2007年7月に掲載された記事を、AIにより画像を拡大して加筆修正のうえ再掲載しました。
収穫し放題!
どくだみの美味しいところを探しに家の裏にやってきました。なんじゃこりゃー!
ちょっと見ないうちにすごく生えてる。
どくだみ大豊作って、だめな家の代名詞っぽいですが。
摘んできました
たくさんあるので遠慮なく若い葉を摘みます。うん、手がくさい。よくみるとにおいに似合わずハート形のかわいい葉っぱですよね。ハートチップルがくさいみたいなものでしょうか。
さて、これが美味しいのなら、夏の間は食べ物に困らない生活が送れます。
天ぷらにしてみます
どくだみは天ぷらにするとくさみが消え食べられると聞いたことがあります。本当でしょうか。
コツは高温でカラッとだそうです。
しかし、天ぷらの衣を準備している間にもツーンとしたにおいで攻撃してきます。
とっても心配です。
調理終了。カラッと揚がりました。
あざやかな緑色は褪せましたが、鼻を近づけてもあのにおいがしません。 すごい。
いただきます
さく。おお、においが抜けてる。それでも香草レベルのちょうどよい香りが残り、さくさくの衣とも絶妙なマッチング。青じそやミョウガの天ぷらに近いです。これならいくらでも食べられます。
あの強烈で近づきがたい「におい」が、野趣あふれるさわやかな「香り」へと、華麗なる転身をとげた瞬間です。
これはお店にあってもおかしくない味ですよ。
調子にのって第二弾
味をしめ、おひたしにも挑戦します。
沸騰させた塩湯にぱらぱらと入れると、あっという間に褐色になってしまいました。
あわてて湯から上げ、冷水にさらしました。
なにがすごいって、いままで経験したことのないパワフルなどくだみ臭にむせそうになりました。
昔話で薬草を煎じている状態ってこんなかんじでしょうか。
どくだみ臭はすごく苦手というわけではありませんが、息が出来なくて死ぬかと思いました。
勇気を出して、醤油と鰹節でいただきます。
うへえ~
これあかん、あかんあかん。
思わず偽関西弁になってしまうほどマズい!私が悪かった。
どくだみ臭はより強く、舌にからみついてとれない。ぬめりがあるのでモロヘイヤのおひたしっぽいなと思ったけれど、全然違いました。
これなら生で食べた方がいいような気すらしてきました。
調理のしかたに問題があったのかもしれないけれど、すみませんがもう挑戦する気力がありません。
最後に、庭で育てた青唐辛子と青じそも調理してみました。ああ、普通の野菜っていいですね。
教訓:どくだみは揚げて食え
くさいものは体に良いといいます。どくだみもりっぱな薬草。アレルギーにも美容にもとても効果的ですので、今後も積極的に食べていきたいです。