業界のトップをひた走る超人気回転寿司チェーン店といえば、ご存じ「スシロー」である。はま寿司・くら寿司・かっぱ寿司と並び “四大回転寿司” なんて言われることもあるが、人気やウマさはスシローが頭1つ……どころか体1つ飛び抜けているハズ。私、P.K.サンジュンもスシローが大好きである。
だがしかし、つい先日ひょんなことから「はま寿司」を訪れた時のこと──。さほど期待していなかったものの、結果的にはちょっとした衝撃を受けた。勇気を出して言うが、率直に「モノによってはスシローよりウマい」「総合力もそこまでヒケを取らない」と感じた次第だ。
・ラブスシロー
ここ数年、私が足を運んだ回転寿司の99%は「スシロー」である。都心暮らしのシティボーイであるため “スシローデビュー” 自体は遅かったものの、生活圏内に都市型店舗が出店してからはほぼスシローにしか行っていない。
なんなら5歳の娘は「寿司屋 = スシロー」だと思い込んでいる節があるほど、我が家はスシローのヘビーユーザー。子供ができるとさらに感謝が深まるありがたすぎる回転寿司屋、それが「スシロー」だ。ところが……。
・成り行きではま寿司へ
つい先日、娘の病院終わりに夕食を済ませようとしたところ、娘の口からは「スシロー!」のリクエストが。別にスシローでも構わなかったのだが、自転車で駅の方まで戻るのが超ダルい……なんて思っていたところ、近所に「はま寿司」があることを思い出した。
その「はま寿司」は我が家からさほど遠くない一方で、特別な用事が無い限りあまり足を運ばないエリアにある。それでもこの日は「夕飯は外食で済ませたい」「家に帰ってご飯を作りたくない」という一心で、自転車ではま寿司まで急行した。
で、到着したはま寿司は、意外と言っては失礼だが結構混んでいた。私自身は人生で2度目の「はま寿司」だったが、ぶっちゃけた話「こんなに混んでるの?」と感じた次第だ。結局この時は30分ほど待ってから入店した。
・予想していなかったウマさ
そして驚いたのはここからである。スシロー脳の私は大して期待はしていなかったのだが、はま寿司は全ッ然悪くない! むしろウマい!! 特に「タイ」や「生サバ」は「スシローよりもウマい」と言って差し支えあるまい。
また、最も感動したのは「シャリ」のウマさ。純粋な味というよりも、はま寿司はオーダーしてから到着までが異常に早いため、シャリがかなりソフトな状態で出てくる。口に入れた瞬間にホロッと崩れるシャリは、完全にスシローを超えていた。
まあ、時間がかかるとシャリもスシローと同等になってしまうのだが、それでも「シャリ」と「いくつかのネタ」に関してはスシローを超えていると感じた次第だ。ハッキリ言って、今まではま寿司をナメてました。以後、心を入れ替えます。
・1番の違い
ただし、総合力に関してはやはり「スシローの方が上」と感じたことも事実。まぐろを始めとする定番ネタや、個人的に好きなイワシなどはスシローレベルに達していない。ポテトは意外といい線を行っていたが、それでもトータルではスシローに軍配が上がる。
そして何より違うのは、スタッフさんの “キラキラ度” だ。スシローのスタッフがディズニーばりの “キャスト” だとするならば、残念ながら はま寿司は “バイト” の域を出ていなかった。これは当サイトのスシロー担当・中澤とも意見が一致した大真面目な意見である。
とはいえ、私の中では「スシロー1強」だった回転寿司勢力図に「はま寿司」が食い込んできたことは申し上げておく。はま寿司、全然悪くない。むしろシャリとタイはスシローよりウマい……と思う。くら寿司は……行ったことが無いのでわからない。