小さい子どものおもちゃの定番といえばお絵かきボードだ。
我が家にもあり、よく子どもが遊んでいる。
しかしたまに困るのが、そこに絵を描くようにお願いしてくることだ。
なにしろ僕は絵がうまくないのである。
ここは上手な絵を描いて威厳を保ちたい。
どうやったら上手な絵をお絵かきボードに残せるだろうか。
お絵かきボードのお絵かきが難しい
お絵かきボードとはこういうものだ。
中に砂鉄が入っていて、磁石のついたペンで絵を描くことが出来るおもちゃだ。
描いてすぐに消せるし、インクで汚れる心配がないので便利。
ただ、ちょっとこれを見てほしいんですけど……。
アンパンマンを描くのはまだいい。バイキンマンを何も見ずに描いたら大変なことになった。
地球を滅ぼしそうな邪悪な見た目である。
ペンが太いので描きづらいのだ。そういうことにしておこう。
ところで我が家のお絵かきボードはEテレの子ども番組「いないいないばぁっ!」のモデルなのだが、
スタンプの裏にはマグネットがついていて、押すだけでワンワンの絵が描けるのだ。
お絵かきボードならではの仕組みで、初めて見たときは感動した。
この仕組みと同じように、マグネットを貼ったスタンプを自作したら、絵が下手でも困らないのではないか。
上手そうな絵さえ出来ればいいのだ。ペンは使わなくたっていい。
お手軽にお絵かきしたい
用意するものはこれだ。
これを見つけたとき、このために存在する商品なのではと思った。
ちなみに、普通のものは磁力が弱いので強力タイプが必要だ。
少し色が薄いが問題ないだろう。
そしてなんといっても便利なのは印刷が出来るということだ。
思ったよりも細かい表現が出来ているのに驚いた。
ペンで描くよりも解像度が高い絵が出来る。
しかし、線画は大変だということがよくわかった。
細い線を残すようにマグネットシートを切るのはなかなか難しい。
これは理想形じゃないか。
ペンで描くよりもきれいに出来るので最高だ。
ただスタンプを押すだけではなく、ちゃんとお絵かきもしてみよう。
スタンプを押して雑に線を引くだけでそれっぽい絵が出来た。これはいいぞ。
ちょっとイルカが浜辺に打ち上げられたようにも見えるが、気にしないでおこう。
さらにこんなスタンプも作った。
いらすとやになぜか胃のイラストがあったのでスタンプにした。
ビールと合わせれば健康を啓蒙するお絵かきの出来上がりだ。
19年後にお酒が飲めるようになった子どもに見せようと思う。
ちょっと変化球すぎたので、王道なお絵かきも描いた(押した)。
三本線をちょいちょいと引くだけで草になった。のどかな風景である。
牛がやや見たことない見た目をしているが、ベルデッド・ギャロウェイという海外の牛である。いらすとやのバリエーションよ。
たまたまこの前マザー牧場に出かけら出会ったのだった。
名前がかっこ良くて声に出したくなる。
ダイナミックにお絵かきしたい
最後に大物のスタンプ化にチャレンジしたい。
それがこれだ。
これがお絵かきボードに現れたらなかなかいいのではないか。
ちなみに実際の絵を元にしたら波が細かすぎて心が折れたので、デフォルメが効いたイラストを元にすることにした。
そうこうしているうちに切り抜き終わった。
スタンプにして押してみよう。
デフォルメがベースでもそれっぽくなった。
お絵かきボードにこれが出てくるというところがもう面白い。
よくよく見るとデフォルメの過程で富士山が省かれたため、富嶽三十六景には入らなそうだが気にしてはいけない。
神奈川沖浪裏の波に何か乗せたいという欲が簡単に満たせた。
上から重ねるのがスタンプだとすぐ出来るのが良い。
このまま壁に飾ってしまってもいいかもしれない。
また作りたい
子どもが絵を描くお絵かきボードに浮世絵が現れるというミスマッチが面白かった。
今回使ったマグネットシートは印刷可能で薄いので、形に沿って切り抜くのもやりやすくて良かった。
家にお絵かきボードがある人はぜひやってみてほしい。
そのときはベルデッド・ギャロウェイのスタンプも作っていただきたいところである。