「まん防」は必要ない 医師指摘 – 中村ゆきつぐ

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18日にアベプラに出ました。オミクロンに対してまん延防止等重点措置はいらないという立ち位置で話してきましたが、パックン含めてなかなか感染対策と経済対策の両立は「感情的」に難しそうです。

1 まん延防止等重点措置を行わないで感染拡大が防げるのか

少なくともリスクの高い人たちはいくらか行動制限をかけてもいいと思いますが、リスクの低い若年者はそこまでの制限は必要ないと思っています。そう感染しても重症化しないのであれば、自己隔離で十分です。そして免疫もできます。沖縄みてわかるように、オミクロン株感染による死者は0です。どちらかと言えば感染拡大をそこまで防がなくていいというスタンスになるでしょうか。

またまん延防止等重点措置を行うことで、一般的な感染対策(手洗い、マスク、3密予防、換気)以上に本当に感染拡大が防げるかどうかは証明されていません。

というよりオミクロンの感染拡大を本当に抑えるためには中国並みの完全隔離が必要で(それでも北京は市中感染あり)、まん延防止等重点措置にともなう中途半端な対処法では感染拡大は(いくらか減らせても?)防げないと思っています。それゆえ非効率的だからいらない制限だと解釈しています。少ない時のクラスター対策は有効なのですが、燃え盛ったら止められません。

と思ってたら、尾身先生がこのような発言をなされました。結局大人数での飲み会は感染が流行したらダメということで、今まで言ってきたこととそこまで大きな変化はないと思います。ちなみにGoToトラベルもそこまで悪影響しないと尾身先生話されてましたからね。

>「リスクの高い行動を皆が避け、メリハリのある対策で早めに感染ピークを下げることが、医療や社会機能の維持に重要だ」

であれば本当にまん延防止等重点措置いるのかな?少なくとも東京都がいうまん延防止等重点措置の施策に小池知事の言う外出自粛はいらないよな。本当バラバラ。

2 リスクの低い若者を野放しにして高齢者を守れるのか

先ほども言ったように0コロナとして守るためなら完全隔離です。ただそれは日本では不可能です。幸い日本において高齢者でもオミクロン感染はそこまで重症化しないことが現場から報告されており、デルタ株にワクチンなしで生じるような重症化はおきていません。そう医療施設の正直過剰とすら思える今までの感染防止対応でほぼ問題ないでしょう。

可能であればリスクのある方へのブースター接種の推進。高齢者と会うときはマスクの絶対着用。そういう今までやってきたことを徹底してやっていれば、制限は強いがそこまで効果のないまん延防止等重点措置を追加する必要はない、と言っているのです。もちろん今までの「高齢者に感染させて殺すのか」という感情的吐露にはなかなか対応はできません。

3 補助金という意味でのまん延防止等重点措置の意味

お店側が望んでいるのなら、唯一これがまん延防止等重点措置のいいところですかね。でも感染しても命に別状ないという一番のポイントがある以上無駄に閉めなくてもいいけどな。まあこれは風邪感染に対する価値観です。とはいってもみんなが勝手に自粛していますけど。

4 インフルエンザとほぼ同等

永江さんのツイートの引用ですが、平成22年の新型インフルエンザは今のオミクロンぐらいの状況だったことが推定されます。医クラのSNSで流れる、「インフルエンザで肺炎起こしたり、人工呼吸器を装着したり死んだ人なんて私は見たことがない」というのは間違いです。彼らの一番嫌いなはずのエビデンスレベルが低い個人の経験でインフルエンザの重症度を軽んじてはいけません。まあただこの時期の橋下知事の大阪休校問題は色々議論になりましたけどね。

経済からも反論が出てきました。大阪府、京都府、兵庫県、奈良県知事はまん延防止等重点措置を出さない方向で頑張ってます。(コロナ対策で優秀な和歌山が出したのはコロナ感染者全員入院だからかな?)

今回まん延防止等重点措置を出した自治体とそうでない自治体を比較しながら評価していきましょう。(その前に沖縄と広島、山口の比較もまず必要ですが)

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