【A】電波干渉で通信速度の低下や通信の切断が起きている可能性があります
PCやスマートフォンをWi-Fiで接続しているとき、急に速度が遅くなったり接続が途切れたりするとストレスが溜まるでしょう。
そうしたトラブルが発生する原因はいくつか考えられますが、その1つとしてありがちなのが電波干渉です。
特に注意したいのが2.4GHz帯です。現在のWi-Fiは、2.4GHz帯と5GHz帯のいずれかの周波数帯を使って通信を行いますが、このうち2.4GHz帯はISMバンド(Industrial Scientific and Medical Band)と呼ばれ、電子レンジやコードレス電話機など、さまざまな電子機器で使われています。
Wi-Fiアクセスポイントやそれに接続しているPCやスマートフォンなどと、2.4GHz帯を使う電子機器の距離が近いと、電波干渉が発生して通信速度が低下する、あるいは通信が途切れるといった症状が起きる可能性があります。
前回紹介したチャンネルの変更も対処法の1つですが、もし、ほかの電子機器との電波干渉が疑われる場合は、Wi-Fiアクセスポイントの場所を変えたり、PCやスマートフォンから電子機器を離したりしてみましょう。電子機器との電波干渉が原因であれば、物理的な距離を確保することにより、通信が安定する可能性があります。
Bluetooth機器とWi-Fiの電波が干渉している可能性も
PCやスマートフォン、タブレット端末などにマウスなどの周辺機器を接続する際に利用される、Bluetoothも2.4GHz帯を使っていて、Wi-Fiと干渉する可能性があります。
特に最近ではスマートフォンとイヤフォン/ヘッドフォンとの接続にBluetoothが使われているため、Bluetooth接続のイヤフォンやヘッドフォンを使って音楽を聴いていると、Wi-Fiの接続が不安定になるといったことが起こり得ます。
そうした場合、Bluetoothを1度オフにした後、再度Bluetoothをオンにしてみましょう。これによってWi-Fiの通信が安定する場合があります。