実は甘納豆が世界に溢れていることを知ってほしい

デイリーポータルZ

甘納豆というものがある。白花、小豆、うぐいす、金時などの豆類や芋、栗などを砂糖漬けにしたものだ。スーパーなどに行くと、一番目立つところに、というわけではないけれど、基本的には並んでいる歴史あるお菓子だ。

街中で食べている人を見かける、必ずバッグに入っている、みたいなことはないので、甘納豆の存在を中には忘れている人もいるかもしれない。ただそれは違う。気がついていないだけで、世界は甘納豆で溢れているのだ。

※編集部より
この記事は「デイリーポータルZをはげます会」会員限定記事です。2016年公開の名作「実はオリーブで溢れていることを知ってほしい 」から5年、地主さんが、この世には甘納豆も溢れていることをつきとめてくれました。途中から有料になります。

甘納豆はいつもそばに

1857年、きんつばを売っていた西井筒屋・細田安兵衛氏が日本橋西河岸で皮の固いささげをゆっくりと煮詰め、蜜に漬け込み、砂糖をまぶし、「金時ささげ」と名付け売り出したものが話題になった。そう、これが甘納豆である。 

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甘納豆です!

これを読んでくれている皆さんが最後に甘納豆を食べたのはいつだろうか。公益財団法人日本豆類協会の資料を見ると、甘納豆に使われる豆の1人1日当たりの供給量は昭和の頃と比べると減少傾向にある。

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美味しいよね!

減少傾向にあるけれど、目を凝らして欲しい。注意深く街行く人々や、自分の家を観察して欲しい。すると気がつくのだ。我々の生活が甘納豆により支えられているということに。溢れているのだ、世界は甘納豆で溢れているのだ。 

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注意深く観察してください!

日常の甘納豆

上記の彼は、私なのだけれど、冬の寒い時期の一般的な格好をしている。私より何より、吹雪いていることが気になってしまうけれど、それは本当に偶然なので気にしないで欲しい。私も吹雪いていることに驚きを隠せない。でも、それは一旦忘れよう。 

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私だけを見て!

この格好を見て気がつくことはないだろうか。そう、甘納豆だ。甘納豆に溢れているのだ。甘納豆という存在を常に頭に置いておかなければ気が付かないかもしれない。その状態で観察して欲しい。さすれば甘納豆の存在に気がつくはずだ。

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甘納豆ブレスレット

パワーストーンとは甘納豆なのだ。パワーストーンの人もいるかもしれない。しかし、私調べではパワーストーンの約98%は甘納豆という結果になった。何よりの証拠は私がつけているパワーストーンブレスレットが甘納豆であること。とても甘納豆だ。

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食べることができます!
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そして、こちらも!

ネックレスも人気のアクセサリーだ。クリマスマにネックレスをプレゼントという話も聞く。では、ネックレスとはなんだろうか。そのことについてよく考えて欲しい。さすれば辿り着くはずだ。ネックレスとは甘納豆なのだ。

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腕も首も甘納豆!

ネックレスにはダイヤ等の宝石が使われている気がするかもしれない。しかし、私調べでは約98%のネックレスは甘納豆という結果になった。その証拠に私のネックレスは甘納豆だ。とても甘納豆なのだ。

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もちろん食べることができます!

もう甘納豆はないと思うかもしれない。ネックレス、ブレスレットで甘納豆は終わりと思うかもしれない。それは間違いだ。その程度では甘納豆が溢れていると私は記さない。もっとなのだ。もっと甘納豆は溢れているのだ。

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タピオカミルクティーと思うでしょ、
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甘納豆です!

少し前に流行ったタピオカ。タピオカとは何か考えたことがあるだろうか。キャッサバから作られる、と思っているかもしれない。そのようなタピオカもあるだろう。ただ私調べでは、タピオカとは甘納豆だ。その証拠に私の飲んでいるタピオカは甘納豆だ。

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イヤホンもね!

イヤホンの耳に入れる部分は白だったり、黒だったりの何かがついている。この何かがまさに甘納豆なのだ。我々は音楽を聴いているのではない、甘納豆を聴いているのだ。あなたは音楽を聴いているかもしれない。しかし、他の多くの人々は甘納豆を聴いている。

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甘納豆です!

耳の部分だけが甘納豆なのではなく、実はその線の先も甘納豆に繋がっている。だから、我々は甘納豆の歌が聴けるのだ。SpotifyやApple Musicなど音楽のサブスクは多々あるけれど、それらを都合よく日本語にすると「甘納豆」という意味になる。我々は甘納豆を聴いているのだ。何よりの証拠に私はまさに甘納豆を聴いている。

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もちろん食べると美味しいです!
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シャボン玉も、
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甘納豆ですよ!

参考文献
『たべもの起源事典』岡田哲 東京堂出版 2003

まだまだ続く甘納豆についての研究は、はげます会専用のページで!!! 気になる方はこの機会にご入会ください。気にならないかたは忘れてください。

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