Twitterが2022年1月2日に、アメリカの共和党所属の下院議員であるマージョリー・テイラー・グリーン氏の個人アカウントを永久凍結したことを発表しました。同社は、「グリーン氏が『新型コロナウイルス感染症(COVID-19)について誤解を招く情報に関するポリシー』に繰り返し違反した」ことが今回の処分の理由だと説明しています。
Twitter Permanently Suspends Marjorie Taylor Greene’s Account – The New York Times
https://www.nytimes.com/2022/01/02/technology/marjorie-taylor-greene-twitter.html
One of Marjorie Taylor Greene’s verified Twitter accounts permanently suspended from Twitter – CNNPolitics
https://edition.cnn.com/2022/01/02/politics/marjorie-taylor-greene-twitter-suspension/
Twitter ‘permanently suspends’ Marjorie Taylor Greene’s personal account
https://www.nbcnews.com/politics/politics-news/twitter-permanently-suspends-marjorie-taylor-greenes-personal-account-rcna10615
Twitterは1月2日に、「マージョリー・テイラー・グリーン議員の個人アカウント(@mtgreenee)を停止した」との声明を発表しました。
グリーン氏は2021年1月3日に就任した共和党所属の下院議員で、ピザゲートやQアノンといった陰謀論の支持者としても知られています。同氏は、就任直後の1月に選挙に関する誤情報でTwitterアカウントを12時間停止されていたほか、7月と8月にはワクチンに関するツイートで繰り返し停止処分を受けました。
グリーン氏はさらに、2022年1月1日にアメリカ政府のワクチン有害事象報告システム(VAERS)に数十年前から蓄積されている未検証のデータを「新型コロナウイルスワクチンによる大量死」に関するデータとして不適切に引用しており、Twitterが同氏のアカウントを停止したのは今回で通算5回目とのこと。Twitterの「COVID-19について誤解を招く情報に関するポリシー」には、ポリシー違反を繰り返すたびに制裁が重くなり、「5ストライク以上」でアカウントが永久停止されることが記載されています。
こうした度重なるポリシー違反を受けて、Twitterの広報担当者であるケイティ・ロズボロー氏は「私たちは、『COVID-19について誤解を招く情報に関するポリシー』の中で、繰り返しポリシーに違反したアカウントを永久に停止することを明示してきました」と述べました。
Twitterによると、今回の停止処分には不服申し立てが認められており、ポリシー違反の投稿が事実であることが証明されれば処分が取り消される可能性もあるとのこと。ただし、VAERSを管理しているアメリカ食品医薬品局(FDA)の広報担当者は、The New York Timesの取材に対し「VAERSのレポートは一般的に、ワクチンが有害事象や体調不良の原因となったか、またはその発生に寄与したかどうかを判断するのに使うことはできません」と述べています。
なお、グリーン氏が議会議員として保有している認証バッジ付きのアカウント(@RepMTG)は今回停止された個人アカウントとは別であるため、記事作成時点でも有効です。グリーン氏は今回の措置を受けて、ロシアで開発されたメッセージアプリのTelegramに「Twitterはアメリカの敵なので、真実に対処することができないのです。しかし問題ありません。私はアメリカにそんなものは要らないということと、敵を倒す時が来たのだということをお見せします」と投稿しました。
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