日本でも公的な新型コロナワクチン接種証明書アプリがリリース！
岸田文雄 内閣総理大臣は6日、第207回国会において所信表明演説を行い、読み取り機能に対応したスマートフォン（スマホ）によって「マイナンバーカード」を使って国内外で利用できる「ワクチン接種証明書」（いわゆる「ワクチンパスポート」）を2021年12月20日（月）から入手できるようにすることを明らかにしました。
合わせて内閣 デジタル庁は日本政府が公式に提供する新型コロナワクチン接種証明書を発行（申請）や提示（表示）、読み取りができる「新型コロナワクチン接種証明書アプリ（英語名：COVID-19 Vaccination Certificate Application）」（短縮名「接種証明書」）を12月20日に公開すると案内しています。
動作環境はAndroid 8.0（開発コード名：Oreo）以降およびiOS 13.7以上のNFC Type B対応機種とのこと。これにより、申請から約2分で電子証明書を交付できるほか、紙のワクチン接種証明書を持ち歩かなくてもスマホで提示できるようになります。
日本政府が公式に提供する新型コロナワクチン接種証明書アプリは新型コロナウイルス感染症（COVID-19）のワクチン接種状況などの情報を管理しているシステム「VRS」に直接問い合わせて電子証明書を取得して表示できるスマホ向けアプリです。
そのため、日本の予防接種法に基づいて各市町村で実施された新型コロナワクチン接種の事実を公的に証明できます。接種証明書は日本国内用と海外用が用意され、取得した接種証明書はアプリを起動すればいつでも表示して提示可能となります。
さらに他のスマホなどで表示された接種証明書の2次元コード（QRコード）を読み取って内容を確認することが可能となっています。表示される内容は日本国内用では氏名および生年月日、接種記録（ワクチンの種類・製品名、接種年月日、ロット番号、接種制度の所管者「MHLW_Gov_of_Japan」など）が記載され、海外用はこれらに加えてパスポートの国籍や旅券番号が記載されるとのこと。
ただし、今年9月に仕様案を公開した際に「名前などの個人情報は表示したくない」などの意見があったことから新型コロナワクチン接種証明書アプリでは氏名や生年月日、QRコードは起動直後には表示されず、それぞれの内容ごとに「表示する」を押すことで表示されるようになっています。
その他、電子証明書を埋め込んでいるので真偽判定もできるほか、QRコードの上に現在時刻が表示され、スクリーンショットなどによる偽造ではなく実際に現在表示していることを示せるようになっているとのこと。アプリはアプリ配信マーケット「Google Playストア」および「App Store」にて公開される予定で、それぞれ「接種証明書」で検索すると出てくることになっています。
なお、申請に必要なのは日本国内用はマイナンバーカードが読み取れるスマホ（ chrome-extension://mhjfbmdgcfjbbpaeojofohoefgiehjai/index.html）およびマイナンバーカード、マイナンバーカードの券面入力補助用暗証番号（カード受取の際に設定した4桁の数字）となっており、海外用ではさらにパスポートも必要となります。
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