東京駅にやってきた。さーて、オレの旅が始ま……らない。なぜなら、今回の目的地であるホテルは、ここ東京駅だからである。それも東京駅周辺にあるホテルではなく、東京駅の中にあるホテルなのだ。その名も……
東京ステーションホテル!
噂には聞いている。格式高いと。なにせ開業は1915年(大正4年)。かの松本清張や川端康成、江戸川乱歩らの文豪にも愛された由緒正しきホテルの朝食とは……!? 私とて物書きの端くれ。文豪めざして、いざ行かん!
・まずは、恒例の注意事項から
この記事は筆者(GO羽鳥)が感じたことを疑似体験してもらう趣旨で構成しているが、“ラインナップだけを知れたらヨシ” という方は、こちらのリンクをタップ(クリック)してワープしてほしいで候(そうろう)。
・朝食だけを楽しむ方法
続いて、価格や利用方法&予約方法をお伝えしたい。価格は税込5500円で、予約は公式サイトからのweb予約か電話予約のみ。
事前予約制となっており、平日限定10名までの狭き門。さらに来店時間は7:00または7:30と限定されている。
しかし、その “敷居の高さ” に期待は高まる一方で……
って、
あった!
ここが文豪たちも愛した……
東京ステーションホテル!
_人人人人人人_
> ところが! <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y ̄
開かない……!! なんと扉が開かないのである。この時の時刻は早朝7時27分。もしかして早すぎた? まだスタッフさんたち寝てたりする?
すみませ〜ん! 羽鳥で〜す! 予約名は羽鳥豪のGO羽鳥で〜す! 誰かいますか〜っ!?
……と思ったら、
正面入り口の横に、もうひとつ入り口があった! こっちは開いてる! つーことで入ってみたのだが……
なにやら非常に複雑な構造になっており……
それはまるで……
RPGゲームにおけるラスボス前のダンジョンのよう……!!
ちなみに、どうもこの行き方は正しくなかったらしく、後にウエイトレスさんが正しい行き方を教えてくれた。とても重要なポイントなので、先に説明しておくと、
正しい入り口は「みどりの窓口」の左にあるドアなのだそうな。
ここから入り、ズンズン進み、
「中央エレベーター」には乗らないで、
「客室専用エレベーター」に乗ると目的地であるビュッフェ会場「アトリウム」に行けるというすんぽうだ! 正しい行き方でも、方向音痴の私には十二分に難しい……。
しかし、そんな難解なダンジョンを抜けると──
そこは……
別世界だった……!
なんという開放感……!!
そして……
たしかに感じる歴史と格式……!
ソファからも格式の高さを感じ……
おしぼりのパッケージの色からも格式を感じ取り……
なんだかめちゃんこ緊張してきた……!!
ま、とにかく、どんな布陣(ラインナップ)になっているのか偵察しに行くとするか……。
……
やばいぞこれ……
めっちゃ種類あるぞ……!!
しかも……
すさまじいラインナップだぞコレ……
だって……
うな重!
うな重!!
うな重〜〜〜〜〜!!!!!! 一口サイズの「一口うな重」であるが、ビュッフェに うな重なんて前代未聞!
さらに天ぷら!
お刺身(お造り)!
オードブル盛り合わせに、
シーフードグリルに、
ステーキ……と、モーニングらしからぬディナー級の選手が勢揃い!!
また、他では味わえないような
珍しいメニューが多いのも印象的。
とはいえ、
ベーシックな朝食メニューも充実しており、
サラダ&ドレッシングも……
種類豊富で……
パンのコーナーも、そしてスイーツも……
──と、そこはまるで「ごちそうのデパート」状態! 食べる前からお腹いっぱいになるほどの強力ラインナップ打線。われわれ取材班2人がかりで挑んでも、全ての種類を食べられなかったほどである。
とか言いつつ……
9割がたは味見できたと思うで候。そんな私が激推しするメニューは5種類。これまた数が多いので、パパパっと紹介してしまいたい。まずは……
たまごサンド!
続いて……
シーフードドリア!
お次は満を持しての……
人生初のエッグベネティクト!
そして大本命の……
うな重!!!!!
しかし、最もキョーレツに私が「うまい」と感じたのは、
なんとまさかの……
白米なのであった。
前回・東京マリオットホテルのビュッフェはパン推しであったが、ここ東京ステーションホテルは “米推し” である気がした。
だってだって、うな重も、ドリアも、そして非常に珍しい江戸料理「雪消飯(ゆきげめし)」も、すべて米が美味かったんだもん!
なお、どれだけ白米が美味かったのかは……
文章ではなく……
──と、文豪めざして行ったのに、顔芸だけで表現しようとする羽鳥豪がそこにはいた。
ともあれ、吾輩は満足である。
もっと文章うまくなりたい。
文豪になりたい。
ワクワクさせたい。
ワクワクしたい。
遠くに行きたい。
東京だけじゃなく、いろんな場所の──
ホテルの朝食だけ食べたい!
<完>
参考リンク:東京ステーションホテル「アトリウム」
執筆:GO羽鳥
Photo:RocketNews24