中華食材店に「ケツメイシ」が売っていた。
ケツメイシって、あの?
なにやらお腹によいらしく、買って煮出して飲んでみた。
先日中華食材店に行ったら、こんなものを発見した。
インパクトが強くて思わず手に取ってしまった。ハブというと、危険な蛇しか知らない。これはおそらく蛇ではない。ではなにか。
そして右上の赤い文字をご覧いただきたい。
(決明子茶)。
カッコでくくられているくらいだから、これが「ハブ」の正体だろう。中国食材店にあったものだし、馴染みのないハーブか、漢方のようなものと推察する。なんと読むのか調べたところ、見覚えのある文字列がヒットした。
「ケツメイシ」。
ケツメイシって、あの?筆者はそのアーティスト名を聞くやいなや、さくら舞い散る…と代表曲が脳内再生される世代だ。すぐHMV&BOOKS onlineのケツメイシのバイオグラフィーを開いたところ、
“ユニット名の由来は、豆科の植物でその種子が生薬で便秘薬としての作用があり 中国で古来より下剤などに使用されている薬草「ケツメイシ」より引用して ”全てを出しつくす”という意味と、 ”見えない神秘的な”という意味 で命名された。”
との記載があった。そうだったのか。この茶色い粒々のお茶が元ネタだったとは。
さておき、薬草の「ケツメイシ」について少し調べてみた。
「ハブ」という名前で一般流通しているが、「ハブ草」とは実は別種らしい。ややこしいやつめ。
水で煮出すとお茶として楽しめるそうだから、早速飲んでみることにした。
味わってみると、クセはまったくない。麦茶より飲みやすいくらいだ。最後に一瞬だけコーヒーのような香ばしさが口の中に残るが、苦味もない。
なにか特徴を挙げるとするなら、飲んだ後にふわっと黒糖のような香りがすることと、どこか遠くに漢方っぽい薬臭さを感じる。だが気になるほどではなく、全体的に素朴で懐かしい味わいだ。おいしいじゃないか、ケツメイシ。
あ!ちょっと苦くなっている。うっっっすいコーヒーくらいの苦味だ。さてはケツメイシ、煮出せば煮出すほどコーヒーに近づいていくな。
「煮出しすぎると成分が壊れて効果がなくなる」と紹介している方がいらしたため、今日はこのへんにしておいてやろう。
お腹を壊す可能性があるそうだから、飲みすぎには要注意だが、見かけたら買って味わってみてはいかがだろうか。