巣ごもりの時代が収束するにつれて。
Netflixには、いろんな番組の関連情報をまとめたTudum(アプリ立ち上げるときの、トゥドゥーンっていう音を表現)っていうブログがあります。プロのライターを雇って制作者インタビューとかしっかりした記事を載せてて、中には米Gizmodoの姉妹サイト出身者もいたりしたんですが、そんな中で複数のライターに突然の解雇が言い渡されました。
いくつかのツイートによると、レイオフは4月28日午後に対象者に伝えられましたが、多くの人にとっては寝耳に水だったようです。解雇されたライターたちはお仕事求むのツイートをしつつ、中には「ハシゴを外された」と悔しさをにじませる人もいます。元VICEのAlex Zaragoza氏もこんなツイートしてます。
Aggressively courting journalists (esp POC). Throwing money at us. Telling us this is gonna be different and stable. We’ll be set up for success. Then months later pulling the rug out from underneath us. I should’ve known better than to trust anything with “doom” in its name
— Alex Zaragoza (@byalexzaragoza) April 28, 2022
ジャーナリスト(とくに有色人種の)を前のめりに口説いて、カネでひっぱたいて、我々は他と違って安定してる、うまくいくって力説して。で、数カ月後にはハシゴを外す。「doom」(破滅)が名前に入ってるブログを信じた私がバカだった。
Netflixの広報担当者は米Gizmodoに対し「我々のファンWebサイト・Tudumは、当社にとって優先度が高い」と言ってます。でも何人解雇されたのかは教えてくれませんでした。また彼らは、Tudumは今後も存続すると言ったんですが、これからどういう形になるのかは明言を避けました。
ツイートの中には、チームまるごと解雇されたとするものもありましたが、そもそもTudumチームに何人いたのか確認が取れてません。ただWall Street Journalが『ストレンジャー・シングス』の新シーズンには1話あたり3000万ドル(約39億円!)近くかかったと伝えてたので、それに比べたらブログチームにかかるコストなんて微々たるものだと思われますが…。
ともあれ、Netflixはコスト削減モードに入ってるようです。先日、四半期決算発表の中でユーザー数が20万人以上減って来期もさらに減りそうと認めて以来、彼らは予定していた番組や映画の製作をあちこちでキャンセルしています。売上は10%増えたにもかかわらず、株価は30%以上下がり、その後多少持ち直したものの、なんとか盛り返そうと躍起になってるみたいです。
Netflixといえば、お金のかかったコンテンツが次々投下されるイメージがあるんですが、これからはそうじゃなくなっていくんでしょうか? 中身だけじゃなく、パスワード共有の取り締まりとか、プラットフォーム上での広告掲載といったことも検討してるそうで、これからの見心地がどうなるのかちょっと心配です。