焼き鳥居酒屋チェーン「鳥貴族」の系列店だとして案内された店で”ぼったくり”被害にあったと訴えるツイートが拡散し、鳥貴族ホールディングス(HD)の大倉忠司社長が「客引きを一切しておりません!皆様、気をつけてください」と注意喚起している。
「(鳥貴族は)空いていませんよ」
ツイッターで2021年12月4日、東京都内の居酒屋で、法外な料金を請求される「ぼったくり」被害に遭ったとする投稿が拡散した。投稿者によれば、鳥貴族に向かう途中で客引き(キャッチ)に「(鳥貴族は)空いていませんよ」「同じ系列で空いているところお連れします」と声をかけられ、信じたという。
大倉氏は5日、このツイートを引用し、「鳥貴族は客引きを一切しておりません!皆様、気をつけてください」とツイッターで注意を促した。
同様の勧誘を受けたという別のツイッターユーザーに対しても、大倉氏は「鳥貴族は一切キャッチはしていません」と投稿した。その後、「【拡散希望】皆様気をつけてください! 鳥貴族は客引きを一切していませんし、焼鳥屋、居酒屋の系列店はありません」と全体に向けて呼びかけた(「誤解を招いて申し訳ありませんが、大倉家、中西家は系列店です」とも付記している)。
鳥貴族の公式サイトでは、数年前から「当社の系列店を装った路上での悪質な客引き行為が発生しております。当社では客引き行為を一切禁止しており、系列店もございません。系列店・関係者を装った客引き、呼び込み行為にはご注意ください」と案内していた。
鳥貴族HDの広報担当者は8日、J-CASTニュースの取材に、被害の詳細は「回答は一律で控えさせていただきたいです」とした。
大倉氏は19年にツイッターで、都内の店舗担当者から
「客引きが、『鳥貴族満席です。〇〇は空いてますよ。』『10%OFFできますので鳥貴族どうぞ』などとありもしないことを言い営業妨害行為をしているとお客様から申し出があっため110番通報しました」
「通行人に鳥貴族ロゴの入ったPOPを見せて客引きを行っている人物が複数いた為、通報致しました」
などと報告を受けたと明かしていた。
上記のような悪質な客引きやぼったくり行為は、風営法や迷惑防止条例、ぼったくり防止条例などの対象となり、摘発が後を絶たない。