世界初の8K HDR&広視野角120度の超美麗VR映像を堪能できるXperia専用VRゴーグル「Xperia View」はどんな新体験をもたらしてくれるのか?実際に試してみた

GIGAZINE
2021年11月18日 09時00分
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ソニーがスマートフォン差し込み型のVRゴーグル「Xperia View」を2021年10月26日に発表しました。ソニーが独自に開発したハイブリッド構造のレンズと、ソニーのスマートフォン「Xperia 1 III」または「Xperia 1 II」の4K HDR対応有機ELディスプレイを使うことで、スマートフォンを活用したVRとしては世界初(注)となる8K HDRのVR映像再生と対角120度の広視野角での高精細かつなめらかな映像を再生可能とのこと。実際にXperia Viewを体験できる機会が得られたので、8K HDRのVR映像を堪能してみました。

Xperia View(エクスペリア ビュー) | Xperia(エクスペリア)公式サイト
https://xperia.sony.jp/special/xperiaview/

Xperia Viewの外箱はこんな感じ。


内容物はXperia View本体と収納ポーチ、フェイスパッド、ヘッドバンド、取扱説明書でした。


Xperia Viewの正面にはソニーのロゴが書かれており、Xperiaのカメラをはめる穴が空いています。なお、Xperia Viewの型番はXQZ-VG01で、本体の色はグレーのみです。


最初にレンズとカバー内側についている青い保護シートを剥がします。


保護シートを剥がし、接顔側からレンズを見たところ。ほぼ全面に広がるレンズが圧巻。


Xperia Viewのレンズは、対応端末であるXperia 1 IIIやXperia 1 IIの約6.5インチ・21:9シネマワイドTMディスプレイに合わせて独自に開発したもの。レンズの中心視野部は高精度に光を集める非球面レンズ、周辺視野部は高い集光効率をもつフレネルレンズとなっており、その2つがシームレスにつながるハイブリッド構造になっています。


横から見ると、レンズの曲面は非常になだらかで、顔方向にほとんど突出していないことがわかります。


Xperia View本体の左側面には、ヘッドバンドを取り付けるホルダーが1つ。


Xperia View本体の右側面にはヘッドバンドのホルダーと、着脱レバーが1つ。


着脱レバーを引くと、こんな感じで正面のカバーを外すことができます。


Xperia Viewの内部はかなり広め。Xperia ViewのレンズはXperia 1 IIIのディスプレイをおおうほど大きいことがよくわかります。このレンズの大きさとXperiaの6.5インチディスプレイが組み合わさることで、広視野角で高精細な映像を楽しむことができるというわけです。


Xperia Viewを天面から見たところ。カバーは穴が空いており、ここからXperia本体の側面にあるボタンを操作できる仕組み。


底面にはレンズ間隔の調整スイッチ。


VRは両目の視差を利用しますが、人によって両目の距離が異なります。そこで、Xperia Viewはレンズの間隔を58mmから72mmの範囲で、1mm単位で動かすことができます。


実際にXperia Viewの調整スイッチでレンズ間隔を調整したり、着脱レバーを引いてカバーを外したりする様子が以下のムービー。

ソニーのXperia専用VRゴーグル「Xperia View」を手に取ってじっくり眺めてみた – YouTube
[embedded content]

使用する前に、ヘッドバンドを左右と上部にあるホルダーに通します。ヘッドバンドは面ファスナーで固定可能。


ヘッドバンドを3カ所に通して固定するとこんな感じ。


ヘッドバンドは後頭部をがっちりと固定する形状になっています。


次に、接眼部の縁辺にフェイスパッドを面ファスナーで貼り付けます。


そして、差し込むためのXperia本体を用意します。今回はXperia 1 IIIを使います。


Xperia Viewは専用アプリでVRコンテンツを視聴可能。専用アプリはGoogle Playでリリースされる予定です。


アプリを起動すると注意事項が表示されるので、「OK」を選択。


続いてレンズ間隔調整を行うため……


カメラモジュールをカバーの穴に合わせるようにして、Xperia 1 III本体をXperia Viewのカバーに装着します。


Xperia 1 III本体を取り付けた状態でのXperia Viewの重さは実測で578グラムでした。


Xperia本体を取り付けたら、Xperia Viewを頭に装着し、ヘッドバンドの調整を行います。


ヘッドバンドが後頭部を包みこむようにしっかりとXperia Viewを固定します。VRゴーグルを装着する時に気になるのが「メガネをかけている場合はどうなるのか?」という点ですが、Xperia Viewの内部は非常に広く作られており、メガネをしながら装着してもメガネがずれてしまったり違和感を覚えたりすることはなく、メガネのレンズがXperia Viewのレンズに衝突することもありませんでした。また、鼻当てと鼻の隙間がクッション状になっているフェイスパッドによってふさがれるので密閉感も高く、視界に光が差し込みにくいように設計されています。


Xperia Viewのアプリ操作は、「首を振る」か「音量キーの操作」で可能なカーソル移動で行います。


決定はXperia本体のカメラキーを押すか……


Xperia Viewのカバー横をトントンと2回たたけばOK。操作はシンプルで直感的なものとなっています。


装着したら、画面を見ながら、58mmから72mmの範囲で調整スイッチを1mm単位で動かし、レンズ間隔を調整します。なお、Xperia View本体だけではなく、Xperia Viewアプリも連動してレンズ間隔の調整が行われます。


レンズ間隔調整が終わってトップ画面に戻ると、本体に保存されているムービーが並んでいます。


まずはハウステンボスで撮影された8K HDRの360度VR映像を見てみました。装着しているXperia 1 IIIの画面では以下のように表示されていますが……


実際にレンズを通して見える風景はこんな感じで、色彩豊かなハウステンボスの園内がそのままVR映像となって映し出されます。レンズが大きく視野角が120度なので、見えている画面が広くて明るく、体験した編集部員からは「視界のほぼすべてが映画館の巨大シアターになったような感覚」というコメントもありました。


Xperia Viewで見るVRの世界は視野の中心である有効視野だけではなく、周辺視野に当たる部分も明るく鮮明に映し出されます。さらに8Kという高解像度もあって、映像への没入感はかなりのもの。


また、XperiaのBT.2020色域・10bit色深度の有機ELディスプレイによるHDR映像なので、夜景の中できらめくさまざまな色の光のコントラストがはっきりと表現されており、バックライトの透けもなく夜の暗闇がしっかり黒色で映し出されます。


なお、音声はそのままXperia本体からステレオ再生されますが、カバー横が空いているので、3.5mmオーディオ端子にイヤホンをつなぐこともできます。


Xperia View対応の8K HDRコンテンツとして、乃木坂46を360度楽しめるオリジナルVRコンテンツ「いつか混ざりたいものです」が、Xperia Viewのユーザー向けに期間限定で無料配信される予定となっているので、この映像も一足先に視聴してみました。なお、「いつか混ざりたいものです」がどんなコンテンツなのかは、以下の予告ムービーを見るとわかります。

Xperia View × 乃木坂46 オリジナルVRコンテンツ「いつか混ざりたいものです」予告編(30秒) – YouTube
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今回見ることができたムービーの内容は、乃木坂46の齋藤飛鳥、梅澤美波、賀喜遥香、遠藤さくらの4人が教室でトークをするというもので、視聴者は4人の中心に配置されます。広視野角で見えている世界が広い上に、8K HDRという高解像度の映像で4人の顔がくっきりと間近に表示されるので、「目の前でアイドルがおしゃべりしている!」というライブ感はかなりのもの。


アイドル4人に囲まれている状況なので、体をひねって背後を見ると至近距離にアイドルの顔が見えます。


教室というシチュエーションもあいまって、放課後にしゃべっているようなゆるいテンションで展開されるシュールなトークが楽しめます。


「本当に映像の解像度が高くてきれいなので、目の前にいるアイドルがこっちを見ながら笑いかけてくるとちょっとドキッとしてしまった」と体験した編集部員は語り、教室を去っていくアイドルに手を振って見送りました。「いつか混ざりたいものです」の映像は乃木坂46のファンにはもちろんのこと、8K HDRの360度VRでどんなライブ感を楽しめるのかが気になる人にもぴったりのコンテンツとなっています。


他にも、ダンスユニット「TRIQSTAR」によるダンスを、8K HDRのVR映像で見ることができました。特に夜の街でのダンスシーンではXperia 1 IIIの有機ELディスプレイによって夜の暗闇と光の演出のコントラストが際立ち、Xperia Viewのレンズによって美麗かつ迫力あるダンスを楽しむことができます。

Dance: TRIQSTAR

Xperia 1 IIIはディスプレイのリフレッシュレートが120Hzなので、素早いダンスの映像でも非常になめらかに表示されており、視点を移動してもクリアなVR映像が再現されます。

Dance: TRIQSTAR

なお、Xperia View対応のVRコンテンツはDMM動画360Channelでも提供されます。今回はDMM動画で提供されている4Kの180度VR映像「にゃんにゃんパラダイス/猫楽園」も見てみました。猫たちがあめ玉にむしゃぶりついたり……


おもちゃに反応して飛び回ったりする姿を大迫力で見ることができます。


視野角120度という広い視界のあちこちを猫が動いている様子をしっかりと眺めることができます。


スマートフォン差し込み型VRゴーグルのネックは解像度と没入感ですが、Xperia Viewは「Xperiaの高性能CPU&4K HDR対応有機ELディスプレイ」と「ソニーが独自開発した専用レンズ」を組み合わせることで、スマートフォンを活用するVR体験として世界初(注)の8K HDRでのVR映像視聴を可能にしており、ライブ感たっぷりで迫力ある映像を楽しむことが可能。超高解像度の映像が視界に目いっぱい広がるので、より自然な没入感が実現されており、まさに「仮想現実」と呼ぶにふさわしいVR体験を楽しむことができます。

セットアップも「Xperiaでアプリを起動してXperia Viewに装着するだけ」なので、わずらわしいケーブル接続が必要なく、操作も直感的なので非常に使いやすく感じました。また、Xperia 1 IIIとXperia 1 IIは5G対応スマートフォンなので、いつでもどこでも高画質なVR映像をダウンロードして楽しむことができるのもXperia Viewのメリット。


Xperia Viewは2021年11月19日に発売で、ソニーストアでの購入価格は税込2万9700円です。

Xperia View(エクスペリア ビュー) | Xperia(エクスペリア)公式サイト
https://xperia.sony.jp/special/xperiaview/


なお、Xperia Viewと対応端末であるXperia 1 III、またはXperia 1 IIを期間内に購入すると1万円がキャッシュバックされるキャンペーンも実施されるので、Xperia本体も一緒に購入することを考えている人にもおすすめです。

Xperia Viewと対象Xperiaの購入で¥10,000キャッシュバックキャンペーン | Xperia(エクスペリア)公式サイト
https://xperia.sony.jp/campaign/viewcp_21autumn/


また、Xperia View購入者が期間限定で無料ダウンロードできる、乃木坂46とコラボした8K HDR・360度VRコンテンツ「いつか混ざりたいものです」の詳細については以下のサイトで見ることができます。

Xperia View x 乃木坂46 | Xperia View スペシャルサイト | Xperia(エクスペリア)公式サイト
https://xperia.sony.jp/special/xperiaview/nogizaka46/


さらにソニーストア 銀座ソニーストア 札幌ソニーストア 名古屋ソニーストア 大阪ソニーストア 福岡天神でXperia Viewの視聴体験ができます。Xperia ViewによるVR体験がどんなものなのか、気になる人はぜひ全国5カ所のソニーストアの実店舗に足を運んでみてください。

(注)スマートフォンを活用したVR視聴体験において。2021年10月26日時点、ソニー調べ。

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