こんばんは、音喜多駿(参議院議員 / 東京都選出)です。
維新の新人議員たちが問題提起した、理不尽な議員特権の一つである「非課税、使途報告義務なし」の文書通信交通滞在費に大きな注目が集まってきました。
〉これについて日本維新の会は、「数時間しか勤務していない議員への支給は国民感覚と乖離している」として、12月上旬に召集が見込まれる臨時国会に日割り支給に改める法律案を提出する方針を固めました。
→加えて、重要になるのが、経費である以上、領収書添付の義務化だ。 https://t.co/And0ItSET0— 吉村洋文(大阪府知事) (@hiroyoshimura) November 15, 2021
選挙による議員の入れ替え・新陳代謝をきっかけに、このような議論が進むのは非常に前向きなことだと思います。
こうした中で、「政治活動にはお金が必要だし、今は景気も悪くて積極財政が必要なんだから、もらえるものはもらって使っておけ」という意見も出てきています。
以前勤めていた外銀には20代や30代で3000万-1億を超える給料をもらっている人もいる。文句を言われ、休みもない政治家より、給料が高くてワークライフバランスも重視する外資を優秀な若者は選ぶ。
見直すところはあると思うがあまり悪くしすぎると、議員の質が下がると思う。https://t.co/RCdXKhzE3S— 川本けいすけ(立憲民主党 岐阜1区総支部長) (@keisukekawamot4) November 13, 2021
議員の給料(歳費)・待遇については様々な意見があり、むしろ待遇を上げるべきだという意見があることは全否定しません。
ただ上記の方のように、この文書通信交通滞在費の文脈でそのロジックを出すのは筋違いでありむしろ悪手だと思います。
今回争点になっているのは金額ではなく(減らそうとは我々も提案していない)、勤務実態のない1日のために月額100万円が払われたり、税金を原資とした経費なのに領収書の提出義務がないという不合理さです。
御託を並べてこうした世間一般とのズレを直さずに議員特権を享受している限り、政治不信・政治家不信は加速していく一方だと思います。
この「正々堂々と」というのが大切で、今回の文通費など、制度として論理的に説明不可能な部分を残しているから「議員の給与は高い」「特権」などと指摘されるのだと思います。裏でコソコソやりくりするのではなく、使い方をオープンにして、筋の通った効果的な公費の使い方を模索してほしいですね。
— おもち(Omochi)ᾙ2ἶ1 (@ex_kanryo_mochi) November 15, 2021
「議員の待遇を悪くする『身を切る改革』には反対だ」と公言している元官僚インフルエンサーのおもち氏も、まず制度面の不合理を正し、情報公開を徹底して、足りなければ堂々と足りないと主張するべきだと指摘しています。
後段の主張には私もまったく同感です。
不合理で不透明な制度が残っている状態で「議員の待遇はもっと良くするべきか否か」という建設的な議論はできません。
「身を切る改革」に賛成の方も反対の方も、まずは不合理を正して情報公開を徹底するという点では一致できるのではないでしょうか。
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おかげでここ数日で事態は急展開を見せ、維新以外の他党からも制度改正を望む声が上がっています。
たった1日の勤務でも1ヶ月分丸取りできる文書通信交通滞在費の問題点はこれまでも指摘されてきました。制度改正できず維持してきたことは立法府の一員として大変申し訳なく思います。国民民主党としても、日割での給付を可能とするため、与野党各党との協議を進めるよう古川国対委員長に指示しました。
— 玉木雄一郎(国民民主党代表) (@tamakiyuichiro) November 14, 2021
#文書通信交通滞在費 が、当選月に日割でなく1ヶ月分支給される問題。
本来は先の国会に議席を有していた全政党・会派で結論を出しておくべきでした。誠に申し訳なく存じます。
先程、枝野代表とも相談し、#立憲民主党 もこの点について各党との協議を進めてまいります。— 京都3区 泉健太ἰf立憲民主党政調会長 (@office50824963) November 15, 2021
あの小西ひろゆき議員とも是々非々で、早速SNS上でコミュニケーションをさせていただいています。
小西議員、お疲れ様です。維新はすでに返納法案も、文書通信交通滞在費の日割り・情報公開法案も議員立法して提出しています。新たに着手しなくても、こちらに賛同いただければと存じますので、是非ご検討ください。明日、法案の詳細・条文を事務所にお届けしておきますね。 https://t.co/yvWMN06D1X pic.twitter.com/aUrrkLDYb6
— 音喜多 駿(参議院議員 / 日本維新の会・東京都選出) (@otokita) November 15, 2021
このあとも引用RTでやり取りが続く。
れいわ新選組さんは…よくわかりませんが。。
維新が「100万円もったいない」と空騒ぎ。よう言うわ。
資本家やマスコミと結託して、この国のカネやリソースを好き放題に浪費してるのが維新。なにより非正規雇用を推進しまくって、大阪や日本の景気を停滞させた損失は計り知れない。
維新を倒すための戦費として私は100万円でも何でも使います。— 大石あきこ れいわ新選組 衆議院議員(大阪5区) (@oishiakiko) November 14, 2021
謎の維新憎しで、それを倒す戦費(政治活動費)として使うことが優先のようです。まあでも、党内には良心的な方もいらっしゃると思いますのでね。。
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与野党を超えた超党派が一致点で協力できるよう、我々も引き続き法案のブラッシュアップ・すり合わせに尽力をしてまいります。
それでは、また明日。
音喜多駿/おときたしゅん
参議院議員(東京都選挙区) 38歳
1983年東京都北区生まれ。海城中・高校→早稲田大学政治経済学部を卒業後、モエヘネシー・ルイヴィトングループで7年間のビジネス経験を経て、都議会議員に(二期)。地域政党「あたらしい党」前代表。ネットを中心に積極的な情報発信を行い、政治や都政に関するテレビ出演、著書も多数。3児の父。日本維新の会から公認を受けた参院選にて初当選、参議院議員に。ネットを中心に積極的な情報発信を行い、日本初のブロガー議員として活動中。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)」
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