2021年11月10日からスシローにて販売が始まった、新作の海鮮丼「すき焼き海鮮しゃり弁」がヤバい。どれくらいヤバいかというと、海鮮丼の概念を書き換えそうなくらいヤバい。
税込み1100円でテイクアウト限定。代々木上原のレストラン「sio」にてオーナーシェフを務める鳥羽周作氏とのコラボ商品とのことだが、クオリティに対して値段がバグっている。海鮮丼の新世界が開けた感が半端ねぇ!!
・すき焼きと海鮮
ちなみに筆者は、ちょうど送料無料だったのと最寄りのスシローが微妙に遠いので、出前館でオーダーした。参考までに、出前館でのお値段は税込み1570円。
そして届いたのがこちら。
容器・包装込みでの重さと、だいたいのサイズ感はこんな感じ。手に持った感触としては、見た目から想像する以上に重みがある。
・相性の良さ
蓋を開けるとこんな感じ。上から視認できる海鮮系の具材は、数の子、サーモン、帆立、イクラ、海老といった感じか。それ以外だと、玉子、胡瓜、そして下の方にチラ見えしているすき焼きの肉。いちおう端の方には柴漬けらしき鮮やかなパープルが。実に彩り鮮やか。
注文してから届くまで、すき焼きと海鮮がどう組み合わされているのか気になっていた筆者。すき焼きに海鮮をブチ込んだのか、ちらし寿司に肉を混ぜたのか、それとも……と色々想像していたのだ。
現物は、酢飯の上にすき焼きの肉を乗せ、その上からその他の具材を乗せた構造になっているもよう。綺麗に肉の層と海鮮系の層が折り重なっている。
が、いざ食べるとなるとごちゃ混ぜになるのは不可避! すき焼きと生の魚介類って、味的に合うのか……? やったことないし、ちょっと不安だが……
……
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_人人人人人_
> うまい <
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すげぇな! すき焼きの甘めの味付けと、酢飯のさっぱりした酸味、そして各魚介類のフレーバーの相性の良さはガチだ! 最初の一口はサーモンと海老だったが、数の子やイクラ、帆立も美味い……ッ!!!
ぶっちゃけ、たまにある「どちらかと言えば美味いけど、特筆するほど美味いわけでもなく、ぶっちゃけこうする必要性を感じない一番コメントに困るヤツ」が来る展開も覚悟していた筆者。
しかしどうだこれは。まるで、すき焼きは最初から海鮮丼に入れるべくして生まれたんじゃないかと思えるくらい、海鮮とすき焼きの相性が良くて美味い。
そして酢飯とすき焼きの相性も最高。すき焼きと言えばアツアツの白ご飯だと思っていたが、酢飯で食うすき焼きはマジで美味い。生まれて初めて知った。
・酢飯の中に
そんな感じで、ウメェウメェと食べていたのだが、実はさっきから違和感(悪い意味ではない)がある。なんだか、目に見えているもの以外の味と食感がするのだ。
謎の芳醇な香りと、登場済みの具材ではあり得なさそうなシャキシャキした食感。ちなみに柴漬けのそれではない。そして酢飯とは方向性の違う酸味も感じる。
しかし上ですでにお見せした通り、海鮮の層の下には肉が敷かれており、その下は酢飯しかないハズ。いや待てよ? もしやこの酢飯……
二層構造だったァァァァアアアアアア!!!!
まさか、まさかである。酢飯の層のちょうど真ん中あたりに、細かく刻まれた椎茸と蓮根が仕込まれていることが発覚! さらに、その周辺からは なます も発掘された。
ビジュアルで確認できていたものとはマッチしない香りや食感、風味の正体はこれか!! なるほどなぁ、これらの仕込みが無くても美味いとは思うが、しかしこれによって間違いなく美味さが1段、いや、2段くらいは上がっていると思う。
何より、これらを酢飯の中に仕込もうという発想に至れる能力を用いて生み出された料理が、税込み1100円の弁当として売られていることがヤバい気がする。
普通はこんなテクニカルな料理、税込み1100円の弁当には込められていないと思う。美味さだけでなく、用いられている技術や創造力のスゴさの面でもコスパのヤバさを感じる。
スシローすげぇ! 共同で開発した「sio」の鳥羽周作氏もすげぇ!! 皆さん、これは食べておいた方が良いと思います。これ、めちゃくちゃ好評になるヤツだと思う。
ところで公式HPによると、12月15日からはもっと豪華になった「すき焼き海鮮おせちちらし」も、税込み1890円で出るとか。こっちも気になるなぁ。