Facebookで若者向け製品担当のバイスプレジデントを務めるPavni Diwanji氏が、「若者向けのより安全でプライベートな体験を生み出すために、Instagramでもユーザーが何歳かを知る必要があります」として、画像共有SNSのInstagramであらゆるユーザーに生年月日の入力を義務付ける方針であることを明らかにしました。
Asking People for Their Birthday on Instagram – About Facebook
https://about.fb.com/news/2021/08/asking-people-for-their-birthday-on-instagram/
People will need to update their birthday info to keep using Instagram, Facebook says – 9to5Mac
https://9to5mac.com/2021/08/30/people-will-need-to-update-their-birthday-info-to-keep-using-instagram-facebook-says/
記事作成時点でFacebookはInstagram上でユーザーに生年月日の入力を義務付けていません。しかし、Instagramは年齢情報をベースとした若者向けの新しい安全機能を作成し、適切な年齢層に適切な体験を提供するために、ユーザーに生年月日の入力を求めています。Instagramは安全機能の一例として、「大人がフォローしていない18歳未満のアカウントにはメッセージを送信できなくなる」という2021年3月に行われた仕様変更を挙げています。他にも、2021年7月には「16歳未満のユーザーが所持するアカウントでは、デフォルトで非公開アカウント設定をオンにする」という変更が行われました。
また、ユーザーに生年月日を入力してもらうことでユーザーエクスペリエンスをパーソナライズすることができるとDiwanji氏は主張。例えば、18歳未満のユーザーを対象としたターゲティング広告を制限することが可能となり、18歳未満のユーザーは快適にInstagramを利用可能となり、広告主はより収益が見込める層への広告の表示が可能となります。
なお、Instagramがユーザーの生年月日を尋ねるようになったのは2019年12月から。すでに多くのユーザーが生年月日を入力しているそうですが、今回の発表に際してInstagramは2つの変更を導入するとしており、この変更はいずれも生年月日をまだ入力していないユーザーにのみ適用されることとなります。
その変更の1つが、「Instagramを開いた際に生年月日の入力を求める」というもの。この通知は数回表示されますが、しばらくは通知を無視してInstagramを利用することも可能。ただし、特定の期日を過ぎても生年月日の入力を行わないままでいると、生年月日を入力するまでInstagramが使えなくなります。
2つ目の変更が、生年月日を入力していないユーザーのInstagramでは一部の投稿が警告表示で隠されてしまうというもの。警告表示で隠された投稿をチェックしたい場合は、生年月日の入力が必須となります。
Diwanji氏は「一部のユーザーが偽りの生年月日を入力する可能性があることを認識しており、これに対処するための新しいシステムを開発しています。人工知能(AI)を使用し、『お誕生日おめでとう!』などの投稿に基づいてユーザーの年齢を推定します。そして、将来的にユーザーが申告した年齢と我々のシステムが推定したユーザーの年齢が異なっている場合には、ユーザーに正しい生年月日を入力させるためのオプションを表示していく予定です。ただし、これらの変更はまだ初期段階にあるため、より詳細な情報を今後共有できるようになることを楽しみにしています」と述べ、生年月日の虚偽入力にも対応していく姿勢をみせています。
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