こんばんは、音喜多駿(参議院議員 / 東京都選出)です。
コロナ感染の妊婦に搬送先の病院が見つからず、自宅で早産した結果、新生児が死亡したニュースは全国に衝撃を与えました。
私もつい先日、妻が出産を終えたばかりの身として決して他人事ではなく、一報を聞いて衝撃を隠すことはできませんでした。
赤ちゃん、辛かったね。どうか安らかに眠って下さい。
日産婦「妊婦のワクチン接種を勧める」…夫やパートナーにも接種呼びかけ
https://www.yomiuri.co.jp/medical/20210817-OYT1T50217/
日本産科婦人科学会(日産婦)はすでに「妊婦の接種を勧める」とアナウンスメントを出していますし、それに先立ち米疾病対策センター(CDC)も8月11日に妊婦へのワクチン接種の推奨を正式に表明しています。
若年層や妊婦への高い安全性が確認されているワクチンを、とにかく一刻も早く・一人でも多くの方に接種していただかねばと改めて痛感するばかりです。
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特に妊婦は、可及的速やかに優先接種の対象として強く接種を促進するべきです。
そもそも妊娠・出産というのは、おそらく世間一般の人が思っている数十倍くらいリスクが高い行為です。
「すべてのお産は奇跡」
と言われるように、裏を返せばそれだけリスクと隣り合わせであり、これだけ医学が発達した現代でも母子ともに命を落とす可能性は十分に残っています。
命に年代や性別で軽重があるわけではありませんが、妊婦であれば文字通り二人分の命。
コロナに感染すれば、ただでさえ危険と隣り合わせの出産はリスクがさらに高まることに加え、また適切な医療が受けられる保証のない現状においては、ワクチン接種の優先度を最上位にするべきグループの一つであることは間違いありません。
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妊娠・出産のリスクや医療体制については、名作マンガ「コウノドリ」をぜひご一読下さい。
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人には「わからないこと・未知のこと」を過剰に不安視する心理があります。
確かにワクチンのリスクは完全なゼロではありませんし、数十年後の安心安全を保証することは神様にしかできません。
そうした中で、ワクチンに限らず医療というのは「リスクとベネフィット(効き目・便益)」を比較し、ベネフィットが明らかに高ければその選択をするものです。
これまでのコロナウイルスの感染力や、いつでも適切な医療を受けられる・入院できる医療体制の中であれば、リスク・ベネフィットを比べて
「40歳以下の若年層(妊婦を含む)であれば、ワクチン接種は少し様子を見る」
という評価は、必ずしも全否定されるものではなかったかもしれません(それでもベネフィットの方が大きかったと思いますけど)。
しかしながら、感染力も重症化リスクも桁違いになったデルタ株が蔓延し、適切な医療が受けられる保証のない現状においては、若年層であってもワクチンのベネフィットはリスクを圧倒的に上回ると私は確信しています。
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この状況下で、科学的に根拠の極めて脆弱な「漠たる不安」でワクチン接種を避け、コロナに感染して大切な人の命を失うのはあまりにも詮無いことです。
ワクチンの供給が潤沢になり、各自治体や日本全国で妊婦が優先接種の対象となるよう、全力で働きかけを続けてまいります。
私の妻も妊娠中に一回目のワクチン接種を終えています。もちろん、母子ともに健康状態にワクチンの影響はまったくなし。
ワクチンに不安のある方は、SNSやYouTubeに流れる「真実に目覚める」ための不確かな情報ではなく、専門家や行政機関が発信する情報を参考にワクチン接種をご検討ください。
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ワクチン接種はあくまで任意です。私は強く奨める立場ですが、同時に、事情があって接種できない方への差別があってはなりません。
それでは、また明日。
音喜多駿/おときたしゅん
参議院議員(東京都選挙区) 37歳
1983年東京都北区生まれ。海城中・高校→早稲田大学政治経済学部を卒業後、モエヘネシー・ルイヴィトングループで7年間のビジネス経験を経て、都議会議員に(二期)。 地域政党「あたらしい党」前代表。ネットを中心に積極的な情報発信を行い、政治や都政に関するテレビ出演、著書も多数。37歳、二児の父。日本維新の会から公認を受けた参院選にて初当選、参議院議員に。ネットを中心に積極的な情報発信を行い、日本初のブロガー議員として活動中。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)」
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