バッハ氏観光めぐり丸川氏に批判 – 女性自身

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(写真:アフロ)

開幕直前まで波乱に見舞われながらも、8月8日の閉会式をもって17日間にわたって行われた東京五輪が幕を閉じた。

各メディアによると翌9日は海外選手たちの帰国ピークを迎え、およそ1万人以上が出国したという。ところがIOCのトーマス・バッハ会長(67)が帰国直前に、東京・銀座を散策していたことが判明したのだった。

警護を従えて“銀ぶら”を楽しむバッハ会長の様子はSNSで拡散され、多くの批判が相次いだ。そんななか火に油を注ぐかのように、丸川珠代五輪相(50)の発言が物議を醸している。

10日の閣議後の会見で、バッハ会長の観光について「14日間しっかりと防疫措置の中で過ごされていることが重要なポイント」と述べた丸川五輪相。そして、「不要不急の外出であるかどうかは、ご本人が判断すべきもの」と述べたのだ。

■約1カ月前とは“矛盾”する発言

バッハ会長を擁護するような発言をした丸川五輪相だが、東京都に4度目の緊急事態宣言が出された直後に“矛盾”とも言える発言をしていた。

今年2〜5月に入国した海外の大会スタッフ4人がコカインを使用したとして、麻薬取締法違反容疑で7月に逮捕。さらに、まん延防止等重点措置として飲食店に時短営業が要請されていた7月2日、彼らが午後8時ごろから都内のバーで飲酒していたことも各メディアで報じられた。

そのことを受けて、7月13日の会見では「決してあってはならず、東京大会をも傷つけるもので、まことに遺憾」と述べた丸川五輪相。さらに「待機期間が明けたからといって、不要不急の夜間外出は許されないこと」とも強調していたのだった。

「海外の選手や大会関係者らに向けた行動規範『プレーブック』では、新型コロナ感染防止策として観光やレストランへの外出は禁止とされていました。実際に規定を破った選手が、大会関係者の参加資格証が剥奪されるといった出来事も。

丸川氏が言及した海外のスタッフたちは、7月の時点ですでに隔離期間は経過していました。確かに夜間にバーで飲酒をしたことは咎められるべきことですが、バッハ会長の銀座散策を“自己判断”として黙認するのはあまりにも理屈が通らないでしょう」(スポーツ紙記者)

「待機期間が明けても不要不急の外出は許されない」と主張しておきながら、バッハ会長の自由な行動は「自己判断」と言い切った丸川五輪相。いっぽうで同日には西村康稔経済再生相(58)が、お盆の帰省を自粛するよう呼びかけたばかりでもある。

多くの国民が外出や帰省を我慢しているにも関わらず、丸川五輪相の“矛盾”する主張にネット上では呆れ声が噴出している。

《バッハ氏の銀座散策に対し国務大臣の丸川氏が「不要不急かは本人が判断すべきだ」と明言したが政府公式見解で良いのかな? 国民の心のブレーキが効かなくなるぞ。自己判断で良いんだな?》
《感染拡大しているのに国民には政府の対策に協力して! と言いながら矛盾した発言を繰り返しては誰も聞く耳を持つはずがない。国民の感情に寄り添えない無能な政治家ばかりでウンザリするわ》
《丸川さん、『矛盾』って知ってる? 『二枚舌』って知ってる? 本人が判断すれば自粛不要って事ですね》

また過去に国会で野党議員へ「この愚か者めが!」とヤジを飛ばしたことから《丸川珠代は昔、愚か者めがと野次ってたけど、見事にブーメランで呆れる》という声も。

自ら“自粛のブレーキ”を崩壊させかねない発言をした丸川大臣。果たしてその“ツケ”を彼女が支払うことはできるのだろうかーー。