Evernoteの新しいプラン体系と新機能が先日発表となりました。いままでプレミアムを使っていたひとは自動的に Evernote Personal アカウントに移行しますので大きな変化は感じないかもしれませんが、今後は機能の一部が Professional アカウントとで傾斜して存在することになります。
新機能がいろいろありますし、プランの説明が面倒ですので何回かにわけてチェックしていきたいのですが、まずは新機能であるGoogleカレンダーとの連携です。
Googleカレンダーアカウントと連携してノートを作成
新しいGoogleカレンダーとの連携機能を使うには、Evernoteのホーム画面のカレンダーのウィジェットを利用します。
まずはこのような状態で連携ができていないと表示されていますので、Googleアカウントにログインして、カレンダーの使用を許可することをします。
連携できるカレンダーは Personal アカウントでは一つだけ、Professional アカウントでは家庭用と仕事用といったように2つが利用できます。
連携すると、このようにGoogleカレンダー上のイベントが終日のイベントも、時刻設定をしたイベントも両方表示されます。
日付部分をクリックすると月単位でカレンダーを選択できますが、ここでもどの日付にイベントがあるかの色表示はありませんのでちょっと不便です。
カレンダーのイベント上に表示されたノートアイコンをクリックすると、すぐにイベントに対応したノートを作成することが可能です。
デフォルトでは、タスク機能を利用したアクションアイテムと、ノート部分とがテンプレートとして挿入されるようになっていますが、空白のノートを挿入するように設定を変えることもできます。現時点では任意のテンプレートを挿入できるようにはなっていません。
こちらは iPhone からアクセスしたカレンダー機能の設定画面ですが、カレンダー表示には24時間表示のスケジュール形式と、イベントを箇条書きにしたリスト形式が選択できます。
カレンダーの同期は一方通行
EvernoteのカレンダーはGoogleカレンダーとの間で同期がとれますが、その方向は一方通行になります。つまりEvernoteの側でGoogleカレンダー側にイベントを追加したり削除したり編集したりといったことはできません。
こうした月別のUIもあるにはありますが、イベントがどこにあるのかはわかりませんし、Googleカレンダー側で追加されたイベントが動悸されて表示するまで時間がかかります。これを早める方法として、そのイベントが登録されているカレンダーを一度非表示にして、もう一度戻すと同期がすぐに行われるようでした。
同期が一方通行ということは、イベントに対してノートを作成して、そのあとでイベントを削除した場合はどうなるかというと、ノートだけがEvernote側に残るようになっています。
この仕様は一見不便ですが、既存のノートをカレンダーイベントに紐付けることができるようになっていますので、たとえばいつも更新しているゼミノートを次々と日付がかわるイベントに紐づけてゆくといった使い方もできるはずです。
使うかといわれると、ちょっと微妙なカレンダー機能
Googleアカウントとの連携も求められる高度な連携を実現したカレンダー機能ですが、ちょっとワークフローに曲芸めいたところがありますので現状では使うのが難しいと感じました。というのもカレンダーにイベントがあるかどうかがEvernote側からわからないからです。
ワークフローとしては:
- Googleカレンダーを確認してイベントがあることを知る
- Evernoteを開いて、その日付のノートを作成する
になるのですが、これをEvernoteのなかで完結できないので、その日になっていて、ホーム画面でイベントが確認できない限りEvernote側でアクションが発生しないのが、利用しづらい原因のように思えます。このあたりはそのうち改善されるのでしょうか。
今後、イベントの5分前になると通知をしてノートをとるべきと教えてくれる機能が実装される予定とのことですが、それこそそういった通知は Google カレンダーや Fantastical 側から飛ばしていますから、Evernoteから通知しても二重にならないかという気もします。
いろいろ微妙な部分があるカレンダー機能ですが、仕事をする上ではなくてはならないスケジュール管理がEvernoteに組み込まれたことで今後実現できる機能もあるかと思います。
そこは気長に待ちたいと思います。