スパ! ルカだ。マサイ族の戦士ルカだ。さっそくだが、リクエストボックスに届いた質問を紹介しよう。「みおひ」さんからの質問で……
「友人の息子さんが学校を卒業後ずっと何年も働いていません。病気でもないようです。毎日お昼過ぎに起きて、夜遅くまでゲームをする生活です。友人は困り果てています。
マサイ族の中にも働いていない人っていますか? マサイ族的解決方法はありますか?」
──なるほど。かなりシリアスな質問だな。それを日本では「ひきこもり」の「ニート」であると呼ぶらしいな。よし答えよう。まず……
マサイ族の中に “ひきこもりのニート” は、いない。いるかもしれんが、少なくともオレは出会ったことがない。よって、オレからの返答はすべて体験ではなく想像になるが、こうしてみてはどうだろう?
・案その1「年長者説得作戦」
おじいちゃんやおばあちゃん、あるいは近所の人でもOKなので、年長者の方に「仕事に行かなくてはならないよ」と優しく説得してもらう……みたいな。
マサイの世界では年長者の言うことが絶対だ。それゆえ、毎度おなじみの答えになってしまうのだが、最もマサイ的な解決方法は「年長者に説得してもらう」が正解となる。
でも、そこは日本。マサイの世界ではない。となると当然、年長者の言うことを聞かない若者も出てくるだろう。そこでオレは脳内シミュレートしてみた。もしも年長者の言うことを無視したら? 次の手はこうだ。
・案その2「抱き寄せ作戦」
オレがその息子を説得しに行くが、ガツーンと怒るのではなく、そっと彼を胸に抱き寄せる。そして優しく「働かなきゃだめだぞ……」と問いかける──みたいな。
きっと彼は、どこからしら心を閉ざしている。スパルタ式にガツンと言っても逆効果。優しく、優しく、「オレは君の仲間だよ」とわからせながら、ゆっくりゆっくりと説得するんだ。もしもそれでもダメだったら?
・案その3「問答無用のパワープレイ」
彼の両親に「パワープレイしても良い?」と聞いて、OKの許可を得たら、力尽くで強引に家からひっぺがす。もしも彼が反抗してきたら、それ相当の返しをしつつ、有無を言わせず働かせる……だな。
最後は厳しくなっちまったけど、人生の先輩である年上の方々、ならびに世の中をナメているから つけ上がる。優しく言われるうちが華であることを思い知らせておくのも ひとつの手だ。つまり、彼にこの記事を見せると良い。ナメてたら、最後は怖いことが起きるぞ……ってな。オレセリ!