Bloombergが入手したAmazonの社内文書から、Amazonがディズニーと協力して「マジックバンド」と呼ばれるデバイスを開発していることや、子どもの位置情報追跡を目的としたウェアラブルデバイスを開発していることが判明しました。
Amazon (AMZN) Considered Developing Alexa Wearable Device for Children – Bloomberg
https://www.bloomberg.com/news/articles/2021-07-14/amazon-considered-developing-alexa-wearable-device-for-children
Bloombergが入手した文書によると、Amazonがディズニーと協力して開発しているウェアラブルデバイスは「Magic Band(マジックバンド)」というコードネームが付けられているとのこと。具体的な機能については不明ですが、テクノロジー関連メディアのInputはフロリダのディズニー・ワールドでは園内での決済やチケットとして利用できる同名のリストバンド型デバイスが用いられていることや、Appleがディズニーと協力してiOS端末にマジックバンドの機能を搭載したことを基に、「AmazonはAppleと同様に、ディズニー・ワールドで用いられているマジックバンドと同等の機能を持ったデバイスを開発している可能性があります」と指摘しています。
なお、BloombergによるとAmazonが開発しているマジックバンドは、2021年中に登場予定とのこと。また、Bloombergは「ディズニーとAmazonは、すでにさまざまな方面で関係を築いています。例えば、ディズニーは、ストリーミングサービスのDisney+にAmazonのクラウドサービスを利用しています。また、Amazonは2021年の初頭に音楽ストリーミングサービスの加入者に向けてDisney+を無償提供していました」と述べています。
Bloombergが入手した文書の中には、4~12歳の子どもを対象とするGPSやAlexaを搭載した「Seeker」というコードネームのウェアラブルデバイスについても記載されていたとのこと。このウェアラブルデバイスはリストバンド・クリップ・キーホルダーといった形状が検討されており、販売価格は99ドル(約1万1000円)になる予定。さらに、購入者は月間料金2.99ドル(日本では月額480円)の子ども向けストリーミングサービス「Amazon Kids+」を1年間無料で利用できるとされています。
Bloombergによると、Seekerは2020年に登場する予定だったとのこと。しかし、2021年7月時点ではディズニーは子ども向けのウェアラブルデバイスを発表していません。
また、BloombergはAmazonが販売していた子ども向けのスマートスピーカー「Echo Dot Kids Edition」が「親の同意なしに子どもの情報を収集し、プライバシーを侵害している」として非難された事例を挙げ、Amazonの子ども向け製品に対してプライバシー面での懸念を表明しています。
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