AppleのAR-VRヘッドセットがついに2022年末か2023年に登場との報道

GIGAZINE



Appleが2015年から開発を進めているコードネーム「N301」のARVR(MR)ヘッドセットが、非公開のAppleの取締役会で披露され、正式な発売が間近になっていると報じられています。

Apple (AAPL) Shows Headset to Board in Sign It’s Reached Advanced Stage – Bloomberg
https://www.bloomberg.com/news/articles/2022-05-19/apple-shows-headset-to-board-in-sign-it-s-reached-advanced-stage

Apple’s mixed-reality headset has reached ‘advanced’ stage of development | AppleInsider
https://appleinsider.com/articles/22/05/19/apples-mixed-reality-headset-has-reached-advanced-stage-of-development

海外メディアのBloombergが2022年5月19日に、Appleのティム・クックCEOと8人の取締役が出席する同社の取締役会で、AppleのMRヘッドセットのデモンストレーションが行われた報じました。会議が非公開のものであるため、身元を明かさないよう求めたという情報筋が明らかにしました。

Appleの重役がMRヘッドセットのレビューをしたということは、ヘッドセット向けのOSである「realityOS(rOS)」の開発が進んでいることもあいまって、ヘッドセットの発売が近いことを示しているとされています。

rOS開発について判明していることは、以下の記事を読むとよく分かります。

AppleがVR/ARヘッドセット向けOS「realityOS」を開発中であると判明 – GIGAZINE


Appleが2015年に開発に着手したMRヘッドセットは、2枚の4K OLEDディスプレイと15のカメラモジュール、M1チップに近い性能を持つ高性能なハードウェアを搭載し、視線追跡やハンドジェスチャーの検出といった高度な機能を備えるものだと期待されており、価格は2000ドル(約25万円)から3000ドル(約38万円)になるとみられています。

しかし、Apple本社から数キロ離れた場所にあるカリフォルニア州サニーベールを拠点とするヘッドセット開発チームは、主要なエンジニアの他社への流出や、魅力的なアプリやコンテンツ探しなどに悩まされているほか、カメラの過熱といった技術的な課題にも直面してきたと報じられています。また、一時は開発チーム解散もうわさされました。

AppleがARメガネ/ヘッドセットの開発をキャンセル、開発チームは解散ずみと報じられる – GIGAZINE

by Bud Helisson

そもそも、Appleのヘッドセットは当初2019年に発表され2020年に発売される予定でしたが、これが2021年発表・2022年発売に延びました。さらに、2022年6月の世界開発者会議(WWDC)でのお披露目も見送られる見通しです。

そんな中、ヘッドセットの実物が取締役会でのデモンストレーションに登場したことで、いよいよ一般の消費者向けにも公開されるとの期待が高まっています。伝えられるところによると、ヘッドセットは早ければ2022年末か2023年に発表される可能性があるとのこと。

Metaやソニー、MicrosoftやGoogleなどの競合他社がヘッドセット市場への取り組みを強化することが次々と明らかになる中、長らく開発が続けられていると報じられながらも実現しなかったAppleのヘッドセットが今度こそ発表されるかに注目が集まっています。

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